理事長杯予選。

ハンデが減り、出場資格を得たため、初めてエントリーした。

これまでは祝日杯を中心に参加していたが、三大競技である理事長杯はこれまでの祝日杯とは異なっていた。

①グループエントリーが認められていなく、組み合わせはゴルフ場が決め、郵送される葉書でスタート時間を知る。

②マーカーが決められ、スタート時にコントロールカードが配られる。

③OBの場合、前進四打ではなく打ち直し。

④各所で競技委員が配置されている。

なによりも祝日杯では見かけない顔が、自信に満ち足りた様子でスタートを待っている。

今日もメディア は「命に関わる危険な暑さ」と報じ、熱中症対策を呼びかけている。

空に入道雲はなく、風が強いことを示す、すじ雲に覆われ、太陽を遮るものはない。

今日も暑くなりそうだ。


outスタート。

緊張感に包まれて、第1打が放たれる。
同伴競技者は、シングルハンデ。
いつにない緊張感がティグランドを包んでいる。


先に打つ、シングルさん達はいずれもナイスショット。

否が応でも緊張感は高まってくる。

風はアゲインスト。
ティはバック。
フェアウェイに立てられた黄色いIPフラッグがいつもより遠くに見える。

同伴競技者を含め後続の競技者達の視線が痛く感じられる。
まるで「品定め」をしているような視線。

なんとも居心地が良くない瞬間。

右肩をしっかり入れることだけ注意して、第1打を放つ。


手足が縮こまり、軽い金縛りにあったような、ぎこちない身体の動き。
縮こまった手足を解放するかのごとく、大きくゆっくりとスィングする。

呑み込まれそうになる、縮こまった空気とともに、ボールはフェアウェイに勢いよく飛び出す。

この瞬間、なんか好きだな。

ボールはIPフラッグの20ヤード手前に着地。

やはり、いつもより後方に着地、5鉄でグリーンを狙い、なんとかON。

シングルさんもナイスオン
「風が吹いて涼しいが、今日は難しいゴルフになりそうやね。」と、緊張著しい小生に笑顔で声をかけてくれる。

残念ながら3パットのボギー発進。

この後、強風に苛まれ46の10オーバーでoutを終える。

お昼を挟んで、10H。

祝日杯でもバックティだが、さらに後ろに青ティがある。

左グリーン。

4Uでグリーンを狙うが、風は左から右、持ち玉はフックなので狙いにくいアングル。

頑張ってスライス回転をかけるが、右のサブグリーンにオン。

ドロップして58度でピンを狙うが、ボールは上がり、折からの強風にさらされグリーンに届かない。

結果は6。言い訳のように敗因を語る。

「パターと58度しか持って行かなかったのが敗因です。」

「クラブを持ってこなかったの?それとも、持ってるのに取りに行かなかったの?」

「持ってるのに取りにいかなった。」

三人に叱られました。
「持ってるなら取りに行かないと!」

「構えてしっくりいくクラブでもうまく行かないのに、しっくりいかないクラブでうまくいくわけがない。」

つまり、うまくいかないことが予見できており、それを回避する方法を知っているにもかかわらず、なぜしない。


同伴競技者のナイスショットを讃えたい。その為の努力を怠るな。と言われたような気がした。

後半も沢山叩きましたが、ハンデに助けられ、予選突破。

決勝ラウンド。
努力を怠らず、楽しんできます。