・・・・・・・っということで、あれだけ粘ったアサド政権があっという間に崩壊しましたね。
2011年のアラブの春で唯一生き残っていたのにね。
独裁者の最後はほとんどの場合、このような幕切れをします。
だから、ロシア、中国、北朝鮮などの独裁者たちが常に恐れるのです。
恐るから国民を恐れさせるのです。
・・・・・・・
アレッポといえば十字軍、今どうなっているんでしょうね。
戦争さえなければ、一度は訪れたい要塞都市ですが、もう瓦礫なのでしょうね。
ダマスカスも同様なのかな?
アラビアのロレンスがアラブ人の自治を期待したのに、アラブ社会は自分たちの国家を持つという共通認識を築くことができませんでした。
イギリスとフランスの思うツボだったのです。
ロマンがある地域だなぁ〜〜
一度は行ってみたかったけど、もう破壊され尽くして何の魅力も亡くなりました。
アサドが去ったけど、あいも変わらず混沌状態になるんでしょうね。
反政府勢力といっても、共通するのは反政府というだけで、異なる思惑を持つ別々のグループなので一つの国家を運営するだけの能力も力もありません。
ロレンスの時代と何ら変わりません。
1. ハヤート・タハリール・アル=シャーム (HTS)
アルカイダから分派した組織でトルコからの一定の支持も受けています。
2. トルコ支援の勢力
「シリア国民軍(SNA)」クルド人勢を抑える目的です。
3. シリア民主軍(SDF)
中核を担うのはクルド人主体の「人民防衛部隊(YPG)」で、アメリカが背後でIS排除目的で支援しています。
もちろん苦杯を飲んだロシアも関わってきます。
混乱しか予想できませんですね。
なぜシリアはこれほど紛争の中心地になるのでしょう?
確かに石油を産出しますが、主要産油国ほどの能力ではありません。(ISが資金源にしていたのは記憶に新しいです。)
やはりシリアの「地政学的」な要素がメインでしょう。