・・・・・・・っということで、皆さんが飛行機に乗っていて、これまで経験した最大の乱気流はどんなものでしたか?
ぼくは旅客機に乗っているほうですが、幸いなことに体が持ち上がるほどの乱気流を経験していません。
何十年も昔にオーストリア航空でスイスの上空を飛んでいた時、一瞬ドスンと機体が落ちたことがあります。
ちょうどコーヒーを飲んでいて、カップを持っていた手がスゥ〜っと頭の上まで持ち上がりました。^m^
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シンガポール航空がミャンマーの上空で、ものすごい乱気流に遭いましたね。
不幸なことに一人の死者が出ました。
多くの乗客やCAたちが空中を舞ったそうです。
自動操縦で1,800mも高度を下げたとのこと。
怖かったでしょうね。
この事故で誰もが連想するのは、地球温暖化の影響です。
実際に、この約40年間で激しい乱気流の事例が50%以上増加しているとの研究もあります。
NASAは、「晴天乱気流」は2050年までに10~40%増えるとまで予測しています。
この晴天乱気流の厄介なことは、目に見えず予測が難しいことです。
晴天乱気流は、気圧の変動、ジェット気流、気象前線、山岳波などさまざまな要因によって引き起こされます。
急激な地球温暖化がこれらの現象を増大させると考えるのは、自然ですね。
でもそれを解明し、予測まで持っていくのはとても難しいのです。
(ぼくのように)飛行機に乗った時は、トイレに行く以外はシートベルトをする他ないでしょうね。
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突然の乱気流の予測は難しいと書きましたが、ドップラーレーダーを使えばかなり正確に見つけることができます。
大きな空港には、このレーダーが設置されています。
マイクロ波を空気中の水蒸気などに当てると、その動きを「ドップラー効果」によって観測することができるのです。
乱気流(ウインドシアーといいます)は困りますが、着陸しようと高度を下げている時に起きると地面に激突してしまいます。
今回のように1,800mも降下するかもしれないと思うと、飛行機なんて乗っていられませんよね。
ですから、離着陸時は乱気流をそんなに心配しないでください・・・って、一応そう思ってください。^m^