読書感想【41歳からの哲学】 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、この人の本は何冊目かな?
誰もが思うだろう、「14歳からの哲学」の41歳版だろうと。
14歳・・・が大変良く出来ていたので、そりゃぁ期待するワ。
ところが全く関連性がないどころか、なんてことはない、著者が40歳頃に週刊誌に連載したもののピックアップである。
こういうネーミングの付け方は感心しない。(巧妙だけどネ)

内容は、彼女得意の「死」についてが大半であるが、その時代に起きた時事問題に対する彼女の意見などが書かれている。
そこは週刊誌向け、かなりくだけた書き方で難しくない。
まあ、ブログのような書き方だ。

読んでいて感じたのだけれど、彼女、養老孟司に似ていますね。
どこが似ているかというと、親切さがない。
最後まで丁寧に説明せず、途中で読者を突き放す。
もちろんこれは、後は自分で考えてねという意味であり、不親切なのではないことは明らか。

如何にも哲学者として正しい態度であります。
それでいても彼女の文体は分かりやすい。
そこが彼女の好かれる点であろう。
かなり思い込みが強いところには目をつむってやろうという気になる。f(^^;

それにしてもナンだな、彼女はこれを書いている時点から3年後には亡くなるんだな。
死について繰り返し語っていた彼女だけど、両親より先に、飼い始めた犬より先に死ぬなんて、微塵も考えていなかっただろうと思うと、本人の意図とは別に、死というものの本質を深く考えさせられてしまいますネ。