話題の?観たかった映画を
公開初日!に観てきました〜
「人間失格 太宰治と3人の女たち」
さて、映画ネタもブログに
どんどん書いてこうと思います。
ネタバレはなるだけ含まず
なるだけ考察だけを書きたいと思いますが
まったく予備知識なしで
映画を楽しみたい方は
ぜひ観てから読んでね。
まず、大興奮なのは、
我が故郷、青森出身の太宰治を
俳優小栗旬が演じるっちゅうことが
なんというか、勝手に嬉しいねー!
しかも、大好きな蜷川実花さんが
監督なわけだから、
ストーリーがどうあれ、
それはもう、「アート」だろうな、と。
さすが蜷川実花さま、
世界観、映像の一つ一つが
いつもの写真のごとく、
すべてが美しく引き込まれてしまう
画の創り方…
太宰治は、わざわざ
書く必要もないほどに、
オンナに、酒に、薬に、タバコに…と、
どんなに小栗旬のイケメンさが
あってもまぁ、
ヤバいぐらい
ダメ男なわけでして、
そのダメっぷりが
これでもか、と描かれてます。
ストーリーだけ追って
オンナに対する
太宰の台詞だけ拾っていったら、
それはまぁ、最低な男なんですけども、
映像の美しさと、絶妙な音楽で、
憎みきれない愛すべき「人間」として
描かれていること、
その最低さを覆すほどに有り余る
社会に対する憤りや怒りや悲しみからの
独特な世界の切り取り方が、
彼の魅力であり
文学を通して何世代にも渡って
語り継がれる作家とさせたのだろうな、と。
3人の女性たちの、
三人三様での太宰への関わり方、
愛し方を貫く様は、
墜ちているのではなく
太宰との出会いにより、
自分なりの生き方、軸を
見つけ成長していく過程に見える。
オンナって強いな。
…ってところまでが、
映画全体への感想なわけだが、
(注意:はい、この先、
さらに一部だけネタバレあります)
この映画が描く
全部ぶっ壊す
全部ぶっ壊して書く
っていう言葉が
とても響いていて。
太宰は、その過程で
物理的にも体が壊れていったけど、
「書いちゃいけない」と思われている
タブーに触れるとも厭わないこと、
たくさんの批判にも
真っ向からぶった斬ること、
人間の泥臭ささや醜部分にも
言葉を当てていくことは、
恐ろしいに決まっている。
だからこそ
怖いんだよ…
と呟く小栗旬演じる
太宰治に共感するし、
そのやって
恐ろしさと対峙しながら、
その怖さを果敢に壊し続ける姿に
勇気をもらうのだと思う。
人生って、
いかに、自分を
壊し続けていけるか
なのだ。
人は、
「自分」が作った「自分」に、
いつしか勝手に囚われる。
「自分はこうだから」
「私って〇〇は苦手だから」
「自分にはそれは向いてないから」
…って、全部
真実ではなく、
自分がそう「決めた」だけで
そうじゃない「自分」も
自由に「決め」られるのに、
「いまの自分」を一瞬一瞬で
手放し続けないと、
瞬間瞬間で
「過去の自分」に囚われる。
「我」が強い、というのは
あまり褒め言葉ではなく
批判的に使われる言葉だが、
気をつけないと
「我」が主張し始める。
「自分と向き合う」とは
よく書いているけれど
その本当のところは、
「自分」を主張しろ、と
いうことではなくて、
「自分」の思い込みを知り
「自分」を解放し、
「過去の自分」への執着を手放すること。
未来を自由に描くには
「自分」を手放すこと。
「我」を手放すこと。
それを続けるのが人生なんやなーと。
人生とは
「我」を手放す訓練の旅
と、感じさせられたわけでございます。
ダメ男の映画を観て、
自戒させられる不思議。
でした。




