奈良の大仏がパソコンに変化する技術の継承
おはようございます。
FIRSTITPRO代表の川端です。
この週末は、人が来たり、集まりがあったりとPCに向かう時間が極端に少なかったので、ブログが書けませんでした。今日は、その分のストレスもあり、長文になってしまいましたが、興味のある方はお付き合いください。
日本の強みは「技術と人材」と言われる方が非常に多いです。世界に通用するトップレベルの技術が日本にはある。それも様々な分野で。
そもそも、日本の技術力ってなんでこんなに高いのでしょうか?世界に誇れる技術があるというのは良く聞きますが、これを実感している人は少ないように思います。なぜでしょう?わたしなりに考え、調べてみました。
どうも、日本人は、明治維新や敗戦で歴史が断絶したものと思いこみ、現代の技術と伝統技術の間に何か関係があるなどとはあまり思っていないですが、実は現代日本の技術力の根底には、江戸時代やそれ以前からの蓄積があるようです。
先日のブログでアメリカの自動車産業の田原さんがした話を記事にしましたが、自動車の主要部品のほとんどは鋳造によって作られているんですね。この鋳造ってのは金属を溶かし、鋳型に流しこんで所要の形に造る技術なんですが、今から1250年も前に作られた奈良東大寺の大仏は鋳造で作られているんです。高さ16m、重量250トンもの世界最大の青銅像なんですが、当時の日本の鋳造技術は世界的なレベルに達していたということです。
飛鳥、奈良、京都などの古寺に数多く残されている金銅仏(銅に金メッキした仏)では、精密鋳造技術により細やかな芸術表現がなされています。
寺院の鐘や梵鐘は真鍮(銅と亜鉛の合金)の鋳造で作られてます。
美しい余韻を残すには、形状や肉厚に厳密な仕上がりが必要だったようで、江戸時代には庶民層にまで普及した茶道で使う茶の湯釜は鉄の鋳造品で、「重いものに名品なし」と言われるようにぎりぎりの肉厚にして、表面には花鳥風月の精巧な図柄が浮き彫りにされています。
現代では車の燃費向上のために、軽いアルミ合金の部品が使われるようになっているんですが、これは融点の低いアルミ合金を鉄製金型に高圧で流し込むダイカスト法という新しい鋳造方法が用いられています。
最近のノートパソコンなどの筐体用に使われだした軽くて強いマグネシウム合金にもこの方法が適用されているんです。
奈良の大仏から、現代の車やパソコンまで、脈々と鋳造技術は継承され、発展しているんですね。
わたしはこういうことが日本人の技術力の高さの根底だと思いました。
日本人は先人から伝えられた技術を維持向上させることを当たり前と思っている民族なんです。
良く職人さんの世界でも、会社でも次の代はどうするとか、先代に顔向けできないとか、そういう感覚がいまでも根底には根付いているんですね。
最近でも町おこし、村おこしと称して、郷土に根ざした工芸・祭り・芸能などの復活が盛んに試みられています。郷土の先人が残してくれたものを、埋もれたままにしておくのは忍びない、という意識が働くからではないでしょうか。
そして、このように従来の技術を消滅したり、衰退したりはさせない、という無意識の自信が、新しいもの、外国のものでも積極的に取り入れ真似をしてそこから日本のオリジナルにして行こうという姿勢にも結びついていくんですね。
中国のモータショーなどの報道を見た方は多いでしょうが、ただコピーしているだけで、技術をそのまま取り込んで使用するだけでは、それ以上の技術は育たないんですね。
日本は、伝統技術の蓄積と継承が、新しい技術革新の土台となっているのは間違いないようです。我々には、このようにしっかりした土台と精神があるからこそ、高い技術力という強みがあるのではないでしょうか。
みなさん、実感できない、気付いていないのは、この根底に流れる精神が当たり前すぎて見えないだけなんだと思います。
わたしたちは、素晴らしい民族ですね。先人に感謝して未来につなげましょう。
日々鍛錬。前へ前へ、一歩でも前へ。
「夢は見るものじゃなく、叶えるもの」
「幸せは成るものじゃなく、感じるもの」
良い言葉です。
「線を描いて点を捉えることのできる人は成功する」
「人が人を繋ぐもの」「人は人を繋ぐもの」
(川端語録)
「がんばれ川端!」と思った方はクリックしてください。
▲ランキング参加中!
▼50人以下の企業へ経営とITをお届けしているサイト
「日本の根底を支える50人以下の企業へ最良の経営とITを」
FIRSTITPRO 代表 川端 俊之



