ITコスト削減のリスクとは | ◆日本の根底を支える50人以下の企業に最良の経営とITを届ける男

ITコスト削減のリスクとは

「ありがとうございます」


今日も見て頂いたことに感謝。FIRSTITPRO代表の川端です。


最近、素晴らしく良い天気に恵まれてますね。冬の晴天は透き通ったような気持ちになって私の一番大好きな天気です。今日は少し風が強くて、向かい風に逆らって前進するのが楽しかったですが・・・(笑)


さて、今回で3回目になりますがIT化コストの妥当性について整理しております。今回でこの話題は終わらせて頂きますが少しは皆さんのお役に立っているでしょうか?


昨日の話で「ITコストを見つめる視点には有効性と効率性がある」「この視点でIT関連業務に対するコストをピックアップし評価するべき」というお話をさせて頂きました。


しかし「この不景気でそんなこと言ってられないとにかく削減しなければならない」現実論(現在論)に惑わされている方も多いと思い、今回は「有効性」「効率性」を度外視してITコスト削減をした場合のリスクにつて、私が実際に見てきた経験から整理します。


分かりやすいように、簡単な例で考えてみます。


例えば、「有効性」も「効率性」も最適な状態であるシステムのIT関連業務を5人の担当者が分担しているとして、担当者1人分の人件費を削減したとします。この場合、このシステムの「有効性」を維持しようと考えるなら、残りの4人が従来担当していなかった業務まで受け持つ必要があることになります。


不慣れであれば、専任の担当者がいる場合よりも作業効率は落ちるはずですよね。さらに、1人当たりの作業が増えることで、これまでそれぞれが担当していた分の作業効率(「効率性」)にまで影響を与える恐れも出てきます。その結果、システム自体の「有効性」を損ねる可能性があるんです。こんなコスト削減策は妥当ではないということは想像すれば分かると思います。



私がベンダー会社を経営していた頃、とある水産会社でもこのようなことがありました。



朝の4:00からオンライン受注した結果で、その日の仕入れを市場で行うというルーチンを持った業務でITコストを削減するために受注スタッフを人件費の安い外国人にした結果、受注業務の効率が低下し市場の仕入れが間に合わなくなった。結果、お客様の信頼を落とすことになりました。



こんなことも、ある運送会社でありました。



これまでシステムの保守契約のもとにシステムの運転(運用)を行ってきて、システム稼働もルーチン化してスムーズになってきたので、もっと効率を高めてコストを削減しようと保守費用と運用業務のITコストを大幅に削減した結果、システムに不具合が発生してダウンしたにもかかわらず、保守費用を捻出できない状態に陥ってしまい、システムを意図的に停止せざるを得なくなってしまいまた。このお陰でその月の請求明細情報が把握できなくなり請求業務が大混乱に陥りました。



いかがですか、これらの事象は現実に起こったことで「有効性と効率性の視点でIT関連業務に対するコストをピックアップし評価していなかった」ことが根本的な原因で起こったことです。


「この不景気でそんなこと言ってられないとにかく削減しなければならない」と現実論(現在論)を唱える前にあなたの会社のITコストを可視化するべきなんです。


ただやみくもに「ITコストを削減せよ」といった指示を出す経営者やCIO(最高情報責任者)は、「ITコストの妥当性など全く考えていません」と宣言しているに等しいということですね。これは、経営者やCIO、そして情報システム担当者や関連部門の「無知無能」ということになってしまいます。



「あなたの会社のITコストは妥当ですか?」


読んで頂いて「ありがとうございました」


今回のブログで、ITコストの妥当性に関する内容は終わりにさせて頂きます。リスクの話は、実際の事例を並べた方が分かりやすいと思い、この様な形で掲載させて頂きました。この話の中からリスク項目を抽出して頂ければ、会社内でITコストを見直す際の想定リスクとして整理できると思います。


少し、肩の凝るお話でしたが、ご意見やご感想などありましたらお気軽にどうぞ。


「今日のこの生きている瞬間が

素晴らしい明日へ繋がる時になりますように」



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