エンドロール編集と料理 | 結婚式エンドロール・ムービー制作 first filmのブログ

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そう、似ているのです。




いつもご覧になって下さる皆様、ありがとうございます。firstfilmスタッフです!


おかげさまで、来年以降のお問い合わせも、続々といただいております。
人気の日にちは直ぐに枠が埋まってしまいますので、ぜひお早めにご連絡くださいませ♪






『エンドロールの編集って、大変そうだということはなんとなくわかるけど、一体どういう作業をしてるんですか?』


と、たまにお打ち合わせでご質問いただくことがあります。




私も、この仕事を始める前。
友人の結婚式でエンドロールを見て、本当に不思議だったものです。


最近テレビでお笑い芸人さんが、エンドロールを"いつ誰が、どこでどうやって作っているんだ!?"という話をしていたようですが。






今回はそんな疑問に、お答えしてみたいと思います。





私達が会場入りするのは、概ねお二人のお支度上がり1時間前。

会場の方にご挨拶をし、今日の作業場所を確認し、進行を確認し、カメラマンと打ち合わせをします。

一本の映像の中で、どのシーンが何秒くらい占めるのか?
曲とどのように合わせるのか?
今日のお客様のご要望は?


事前に直接お話して聞いたこと・感じたことをもとに、お二人好みの"味付け"を共有していきます。





映っているものを、ただ並べていくだけではないのです。



編集者側が"欲しい材料"を撮ってきてもらうよう、お願いすることもあります。


カメラマンの目線で撮ってきた素材から、予想していなかったつなぎ方を思い付くこともあります。




そうして入念な準備と偶然…どちらをも楽しみながら、一本の映像にまとめていくのです。



素材を編集ソフト上、言うなれば料理台の上に取り込んだら、まずは荒編(あらへん)という作業をします。

これは人によるのですが、素材を倍速で全てチェックして、必須イベントは勿論、『この表情!』『この動き!』といった使いたい部分を切り出します。

いわば"下ごしらえ"ですね。



曲の尺が5分ほどだとしても、素材量はその3〜4倍程度。


選りすぐりの部分を、短時間で見極める力が必要になります。




材料の形を決めて下ごしらえをしたら、さらにそこからふるいにかけていきます。

選りすぐった中の、さらに最高の一瞬。



firstfilmスタッフが何よりも心を込めているのが、この作業なのです。



もちろん、素材に映っているものそれぞれが特別で、素敵なもの。
その中からさらに選ぶというのは、悩みどころであるが故…最初のうちはかなり時間のかかる部分です!



大抵は、
⒈お支度上がり〜挙式前
2.挙式〜挙式後のイベント
3.披露宴前〜乾杯
4.歓談〜ケーキや余興〜ご中座
5.再入場

このようなタイミングで受け取ります。

イベントが進むにつれて、どんどんと素材が追加されるので、特に披露宴開始後は、必死です。笑





そんな中でも切り出していくのは、最も美しいもの、笑えるもの、ぐっとくるもの。
つまり、見る人の心が動くかどうか。
例えば、食べてくれた人が満足なボリュームを感じてくれるかどうか。

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※このスプーンなら大満足でしょうね。笑





素材集め〜下ごしらえが、その映像の核となります。

ちなみに私は料理をするとき、ほぼ自動的にエンドロール編集の感覚を思い出します。



全てが繋がっている感覚。
目の前の作業一つ一つを丁寧、かつスピーディーに!!
…と、炒め物で火を使っている時などはかなり感覚が近いです。


皆様も、台所に立たれたときは、ほんのちょっとだけですが編集者に共感していただけるかも知れません。^^



そして、味付け。
イコール編集技術だと思います。


どんなに素敵な素材も、編集者=料理人の腕次第。


同じ素材を使っても、速度・秒数・タイミング・色加工・装飾…。
違う人が編集すると全く見え方も変わります!
曲に合わせて行けば、出来上がる世界観が一つ一つ違っていきます。





毎週金曜日になると、社内では編集スタッフたちが曲を聞いて『うーん、うーん』と唸りつつ、明日の一本をどう仕上げるか、構成(レシピ)を練っています。


思い描いた通りに行くもよし。

思い掛けない組み合わせを思い付くもよし。






もちろん、全力を尽くした上で喜んでいただけたとして。
それはとても嬉しいと同時に、自分の中では満足しきっていない日もあります。




『このカット、あと1秒長くすればよかったぁあーー!』『速度あと10%落とすべきだった…』『この表情も捨て難かった…』



そんな想いが、また次のエンドロールを良くしていくのだと、私達は信じています。




自分で食べてみて(見返して)、人にも味わってもらって、スタッフそれぞれが研究を続けています。






firstfilmならではの"味"を、その日のゲスト皆様と共有してほしい。
さらには家に帰って、余韻に浸って、何度でも噛み締めてほしい。(エンドロールは、データ納品もDVD焼き増しも承っております★)






相手のことを懸命に考えて、喜ぶ顔を想いながら作ること。



それが何よりの味付けなのかも知れません。



編集者はあまり姿を見られることはないかも知れませんが、映像が上映されるときには、会場の皆様と・お二人と、繋がっていると思えます。





何より最高のタイミングでご提供出来るよう、今週末も張り切って…時間との勝負頑張りますよ!!笑