時事通信 3月8日(木)2時32分配信 より
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東京電力福島第1原発事故で避難を余儀なくされた住民のうち、元の住まいに帰還を望む人が43%にとどまることが、福島県の10市町村を対象にした時事通信社の聞き取り調査で分かった。除染に期待を抱いていない住民も3分の2に上る。放射能汚染に対する根強い懸念が浮き彫りとなったが、線量の高低や自治体の取り組みに応じた差もみられた。
 調査は1月下旬~2月中旬、人口に占める避難者の割合が高い双葉郡8町村と南相馬市、飯舘村の住民を対象に実施。各自治体20人ずつ、計200人から聞き取った。
 帰還を希望したのは「必ず戻りたい」「できれば戻りたい」を合わせて86人で、「戻るのは難しそう」「戻らない」は108人と半数を超えた。60歳以上はほぼ半々だったのに対し、60歳未満の帰還希望者は39%にとどまった。高校生以下の子どもがいる人は65%が消極的な回答だった。(後略)
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「戻るのは難しそう」「戻らない」のどちらもやはり根底には”自宅に、故郷に戻りたい”があると思う。現実を考えると無理かもしれないというあきらめの気持ちだろう。そういう現実を考えてもやっぱり戻りたいという気持ちを表したのが4割だろう。感情で答えたか、感情を抑えて理性で答えたかの違いで、どちらの住民の気持ちや考えに差はないと、私は信じて疑わない。
時事通信社の調査とあるが、行政は何か対応しているのだろうか。
除染も進まず、汚染地域以外だと思うが、瓦礫の処理も5%程度だという。1年で5%程度ということは20年かかるということなのだろうか。地元も民間のボランティアも頑張っている。行き着くところは、やはり国の力が足りないということ。

3・11に向けて報道各社、各メディアが特別番組や特集を企画している。気持ちも意図もわかる。
ただ危惧するのは、あの悪夢を一斉に思い出させるだけに終わらないだろうか。
せっかく前向きに歩き出そうとする人々をまた立ち止まらせることにならないか。
誰に対しての、どんな目的をもった報道なのか、あまり見えてこない。
6ヶ月経ちました、○ヶ月経ちました、と同じように単に1年経ったからなら見たくない。
世論をつくり、社会を動かすための力となる報道であってほしい。