いよいよ、梅雨シーズンに入りましたね
洗濯するタイミングが難しく、最近試行錯誤しています・・・。

さて、昨日は嬉しい出来事がありました
大学時代(NY州ビンガムトン)にお世話になったアメリカ人のWondaさんからすごく久しぶり(約3年ぶり)にメールが届きました。彼女は大学のOff Campus College というオフィス(学生の部屋探しをサポートする部署)で働いている、すごくファンキーな年齢不詳の女性です。私たちは学生時代、キャンパス内(on campus)にある寮ではなく、キャンパス外(off campus)のアパートを探していたので、その際にすごくお世話になりました。以下は卒業式の日にオフィスで一緒に撮ったのでかなり前のものになりますが・・


そのWondaさんには色々とお世話になり、まさにアメリカの母という感じでした。用事があった時に空港まで車で送って行ってくれたり、彼女のお家に招待してくれたり私たちを特別な大学職員専用のカフェに連れて行ってくれたり、「あなたたちにはアメリカ向けの名前が必要ね!」と私には「Amy」、夫には「Peter」と名付けてくれました。夫は「Peterかぁ・・・ちょっと古いな」とあまりしっくりきていませんでしたが(笑)


そして、なんといっても彼女に一番お世話になったことはアパートのオーナーとのトラブルになった時でした・・・

当時何か良い物件はないかと探していたところ、1人のアメリカ人の老人オーナーと知り合いになり、私たちが家を探していることを話すと「私のアパート1階がちょうど空いている!私は日本に行った事もあるし、日本人の知り合いも多い。どうかな?」と言われ、彼の所有するアパートに連れて行ってもらいました。

部屋自体は値段も安く(1ヶ月340ドル)良かったのですが、問題点は、部屋が片付いてないという事でした。部屋には彼の持ち物がたくさん置いたままで、冷蔵庫の中も汚れたまま、お風呂の壁もはがれたままという状況でした。家を見に行った際には「数日以内にはすべて片づけるから安心して!」と言っていたので、契約してしたのですが、その後も片づけられる気配はまったくなしという状況が1か月以上続きました。。。

何度か催促するたびに、「薬を飲む時間だから帰らないといけない。3時からデートがある。また来るから!」と言い、一向に状況は進みませんでした
ある日、夫が「ちょっと待ってください。今日中に片づけてください。手伝いますから。部屋が使えません」と言い、
引き留める為に帰ろうとするオーナーの腕をつかんだところ、彼はすごく動揺して「なんてことをするんだ!ポリスリポート(被害届)を出すから!」と言って怒って帰ってしまいました・・・。私たちも当時はびっくりして、色々と想像がかなり膨らみ、銃を持って仲間と戻って来るのではないかと思い(彼は元軍人だと言っていたので)、部屋に入れないようにバリケードを作ったり、警察が来た時の説明をどういう風にしたらいいかと考えたり、仲の良い韓国人の友人にサポートに家に来てもらったりしました。

それでも不安だったので、オーナーと私たち両方を知っているWondaさんに電話で助けを求めたところ、「安心して!あなたたちの状況(オーナーがいい加減で、約束を守らない)は私が把握しているから、大丈夫よ!」と声をかけてくれました。その後、そのオーナーはすごい剣幕でWondaさんが働いているオフィスにやって来て、夫を訴えるから生徒情報をくれと言ったそうですが、Wondaさんが一喝し、私たちの言い分を説明してくれたらしく、何とか大事にならずに済みました。そしてまた、アメリカ文化ではこのような時には「体に触れないように」というアドバイスもしてくれました。

そのオーナーとは険悪な関係になったので、違う場所に引っ越したのですが、学期中だったのですぐには引っ越しできなくて、オーナーが来ないか毎日ひやひやしていましたちなみにデポジットは返ってきませんでしたし、その後も(なぜか小説風の)嫌味な長文メールが送られてきたり・・・と散々でしたが、Wandaさんもそのメールを見て、やっぱり頭が少しおかしい人だということで、他の学生にも今後、そのオーナーの物件は勧めないと言っていました

また、後になって分かったことですがそのアパートがあった場所は治安が少し悪く(残念なことに契約した後にWondaさんと知り合ったので、治安の情報は得られませんでした)、麻薬中毒者が昼間から徘徊するような地区だったそうです幸い危ない目にはあいませんでしたが、外から奇声や銃声のような音が聞こえたりと今思うとよくあんな場所に半年近くも住んだなと思います(笑)

ネガティブな思い出の一つですが、その事件をきっかけにWondaさんとより仲良くなりました。まさに「災い転じて福となす」です。色々な意味(文化の違いや家の選び方など)で人生勉強になった思い出深い出来事でした


written by Mami