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先月、奇跡のリンゴの映画版を観て
自分の犯した重大なミスに気が付いた。

NHKの仕事の流儀で木村さんの偉業を目にして
震えるほど感動したのにもかかわらず
原作を読んでいなかったということに。

ということで
映画を観終えてからすぐにAmazonで注文して
先日ようやく読み終えることができた。

番組では触れることのなかった
衝撃的な出来事や
にわかに信じにくい木村さんの偉業の数々を
フィクションかと思っていましたが
その全てが事実だということがわかり
通勤途中の電車の中を
思わず声が出てしまいそうになりながら
読み進めることができた。

番組をはじめ映画と小説に触れる中で
つくづく思う事は
木村さん本人の執念の強さと
お嫁さんや娘さんにご両親の逞しさ。
さらに作品の中に次々と登場する
一つの事を命懸けで取り組んだ人の証とも言える
真理を表す言葉の数々だった。

おかげで
文庫本はドッグイヤーだらけでBOOKOFFに出せないほど
汚い文庫本となった。

★「ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合う。」
サラリーマンではあるが自分も組織の誰にも相手にされない
サービスを10年近く携わり創ってきたので
木村さんの取り組まれた偉業と比べるほどの仕事ではないが
とっても勇気をいただいた。


★現在のリンゴは人間の都合にあわせて改良され
野生の力を失い
農薬の助けなしには病害虫と戦うことのできない
極めて弱い生き物になってしまった。

映画の冒頭に触れられた林檎の歴史を
文字にして読んでみると林檎だけでなく
我々が口にする多くの食物が共通にもっている課題であると気付き
同時にその問題は人材育成にも通じることに気付かされた。


★コンピュータは過去のデータを利用するだ機械に過ぎない。
過去のデータをどれだけ集めて計算しても新しいものは生まれてこない。
未来は開けない。

インターネットに関わる仕事をして約20年になるが
木村さんの本質を見抜く力の鋭さを知ることのできるコメントでした。


★他から与えられたものしか利用できない人が増えてしまった。
自分の頭で考えようとしないの…

自分も45歳となって子供達や後輩君たちを面倒みる立場になり
自分も含めて多いに反省し
この問題の重要性を重く受け止め
解決策を見出したわけではないが
できる事から始めたつもりでいる。


★木村はひとつ失敗するたびに、一つの常識を捨てた。

本当は産まれてこれなかったかもしれないのに
男として生まれたからは人が出来ない事をしたい
なんて鼻息粗くかっこ悪くていいと生きてきたつもりだったけど
木村さんの挑んだチャレンジの数々を知れば知るほど
自分の小ささを思い知らされた。


★自然は摂理によって動いているのだ。
人の祈りや思いで、その摂理が動かされることはない。

般若心経の一説を読んでいるような
シンプルだけど我々が見失いがちで深い言葉に
敬服するばかり。

★りんごの木のありのままの姿を眺められるようになった。

自分の悪い癖で本質を見抜いたつもりで
その実、自分本位な見方をしている事に気付かず
仲間を困らせてしまった事が多々ある。
「人間は目に写っていても見たいものしか見ない。」

誰も挑戦しなかった林檎の無農薬栽培で悟りを開いた人が
到達できる境地を表してる気がしてならない。


★自然の中で孤立して生きている命はない。
すべての命が他の命と関わり合い、支えあって生きている。

人間も同じこと。
自然の一部のピースの一つであって
そのピースの一つが社会の複雑に絡み合って成立している
仕組みを傲慢にも自分本位に破壊した結果が
今の状況を表していると言ってもいいはず。
自分も含めて過ちを犯している時はこの真理を見失っている気がする。


★何も出来ないと思っていたのは、何も見ていなかったからだ。
目に見える部分ばかりに気を取られて、目に見えないものを見る努力を忘れていた。


文庫:260ページ
出版社:幻冬舎 (2011/4/12)
ISBN-10:4344416457
ISBN-13:978-4344416451
発売日:2011/4/12
商品パッケージの寸法:15.2 x 10 x 1.4 cm