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藤沢周平の時代小説「隠し剣」シリーズの中でも
傑作と名高い「必死剣鳥刺し」をやっと観ることができた。

『隠し剣 鬼の爪』『武士の一分』に続いて3作目となる
必死剣鳥刺しの主人公も
剣豪であるがゆえに過酷な運命に翻弄されていく。

悲運の剣豪・兼見三左ェ門を演じるのは豊川悦司。
三左ェ門の亡き妻のめいでありながら
彼にひそかな思いを抱く女性・里尾を池脇千鶴が演じる。

舞台は日本の江戸時代
東北の架空の小藩・海坂藩。
藩主・右京太夫は側室・連子に入れあげ
彼女にそそのかされるまま奢侈を重ねていた。

これを見かね諫言した重臣は切腹に追い込まれ
百姓一揆が勃発するなどして藩内は乱れるなか
妻に死に別れて間もない藩士・兼見三左ェ門は
殿や他の藩士たちが見守る中で藩主が寵愛する連子を刺殺する。

藩主の悪政を改めることを意図した
確信犯としての行いだった。
斬首やお家取り潰しを覚悟する兼見だったが
中老・津田から下された沙汰は
「1年の閉門並びに降格」というあまりに軽いものだった。

戸惑う兼見だったが津田が藩主に嘆願したため
軽く済まされたと聞かされた彼は温情に背かず刑期を過ごす。
姪の里尾のみを世話係として傍におき禄なき暮らしを続ける兼見。

一方、藩主は連子を失った後も身勝手極まる政策を続け
農村は疲弊にあえいでいた。
藩主の従弟・隼人正は、次第に藩主への不信の念を深めていく。
彼が謀反をたくらんでいるとの噂を聞きつけた津田は
秘剣を会得するという兼見を呼びお傍に仕えて殿を守れと密命を託す。
しかし、この密命には重大な裏があった。

以前に観た鬼の爪も予想外の技だったので
ある程度予想はしていたが
壮絶なラストシーンがやってくるまで
鳥刺しの技の真意を見つけることが出来なかった。

作り話とわかっていながら
毎回藤沢作品に心を鷲掴みにされ
今回もまんまと藤沢ワールドで右往左往させられてしまいました。

さすがの完璧な作品の仕上がりだったかと…

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出演: 豊川悦司, 池脇千鶴, 吉川晃司, 戸田菜穂
監督: 平山秀幸
形式: Color, Dolby, Widescreen
言語 日本語
リージョンコード: リージョン2
画面サイズ: 1.78:1
ディスク枚数: 1
販売元: ポニーキャニオン
DVD発売日: 2010/12/24
時間: 114 分