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水滸伝を一旦休止して
後輩の強い勧めに神の声を聞き、
久しぶりに難解だった生物と無生物のあいだを読み終え、
同じ著者の作品を手に取った。


できそこないの男たち (光文社新書)
¥ 861
【概要】
サントリー学芸賞受賞作
『生物と無生物のあいだ』を経て
辿り着いた意欲作。
<女と男>をめぐる、スリリングな生命ドラマ

【内容紹介】
地球が誕生したのが46億年前。そこから最初の生命が発生するまでに
およそ10億年が経過した。そして生命が現れてからさらに10億年、
この間、生物の性は単一で、すべてがメスだった。

人間界における雄の社会的ポジションに疑問を感じていて、
その仮説の信憑性を確かめてみたかったのと、
雄として生まれ、雄と雌の社会的地位の差が縮まり、
生まれた様々な社会的な変化の中で、
何が正しくて、何が間違っているのかはっきりしたくて
生物本来の役割を知ることでその解答に近づける気がした。
残念ながら、
この作品を読み終えて、私の悲しい仮説は正しい事がわかった。

雄の本質的な役割は母親から授かった遺伝子を、
次の世代に伝えることで、
環境の変化に耐えられるDNA作成のチャレンジの一環でしかない。

あくまでも、人間界における中心は雌で、
雄は偉そうにしてても、
所詮はその雌の存続のためにその役割を果たしているだけ。

まさに仏様の手のひらの上の孫悟空。

ヤンキーの世界に例えるなら、
強そうな番長より、裏番長が怖い
ってことと一緒かも。

本当に女性を怒らせると、怖いでしょ?
体力的には負けないはずなのにね。

交尾を終えたカマキリの雄の運命しかり、
子供の頃も男子は女子より病気になりやすく、
昔の幼い男子の死亡率はとても高かったと聞いた事がある。
癌になりやすく早く死ぬ男、
数字が悲しい事実を突きつける。

儚いミッションを背負い、
そうとは知らずここまで生きてきた。

よく考えたら、
歴史に名を残す偉業を果たすどころか、
社会貢献もままならない社会にとって必要そうには思えない男が
ここまでよく生きてきた。

まだ生かされるのであれば、真実を気持ちよく受け入れて、
課せられた使命を見つけて、
残された時間の中で出来る精一杯を尽くすことにしよう。

出来損ないだからこそ、弱虫だからこそ出来ることがあるはず。

雄は雄らしく、男は男らしく♪

なんつって。