以下の問題を考えてみてほしい。正解率は0.1%である。
あなたは、見た目はまったく同じ2つの扉がある牢獄に閉じ込められています。
それぞれの扉の横には、看守が一人ずつ立っています。
一つの扉は自由の身へとつながるものであり、もう一つの扉は人食いライオンの巣へとつながっています。
また、2人の看守のうち1人は常に真実を告げ、もう1人は常に嘘をつく人物である。
あなたはどちらか1つの扉を選んで、その向こう側へ行かなければならないが、扉を選ぶ前に、2人の看守のうち、どちらか1人に1つだけ質問をすることが許されている(ただし、1つの質問の中に2つ以上の質問が含まれるような表現は許されない)。
あなたには、どちらの看守が常に真実または嘘を言う人間かわからない。
このような状況において、あなたは確実に自由の身へとつながる扉を選ぶような質問をすることができるだろうか?
できるとすれば、どのような質問をすればいいだろうか?
できないとすれば、それはなぜだろうか?
(出題 外資系企業がほしがる脳ミソ/キラン・スリニヴァス著/ダイヤモンド社)
解答は以下のとおりである。かなり長くなるがご了承あれ。
答え:できる。
「もう1人の看守に対して、どちらの扉が自由の身へとつながる扉かを聞いた場合、彼はどちらの扉を指しますか?」という質問をすればよい。
【解説】
この問題で難しいのは、自分が質問をする相手が、常に真実または嘘を言う看守のどちらかなのかがあなたにはわからないということである。
たとえば、「どちらの扉が自由の身へとつながる扉ですか?」という質問をしたとき、その相手が常に真実を言う看守の場合は、実際に自由の身へとつながる扉を指し、常に嘘をつく看守の場合は、人食いライオンの巣へとつながる扉を指すことから、このような質問は無意味となる。
あなたは、自分が質問をしている看守がどちらのタイプの人間なのかわからないため、指された通りの扉を選ぶべきかどうか判断できないのである。
したがって、あなたは、自分が質問をする看守がどちらのタイプの人間かにかかわらず、同じ答えが返ってくるような質問を考えなければならない。
ここで出てくるのが、「もう1人の看守に対して、どちらの扉が自由の身へとつながる扉かを聞いた場合、彼はどちらの扉を指しますか?」という質問である。
この質問をすることによって、あなたは確実に自由の身へとつながる扉を選ぶことができる。以下にその理由を示そう。
仮に、あなたが質問した看守が、常に真実を言う人間の方だったとしよう。
この看守はもう1人の看守が嘘をついて、人食いライオンの巣へとつながる扉を指すことを知っている。
彼は常に真実を告げるので、あなたの質問に対しても本当のことを答え、人食いライオンの巣へとつながる扉(もう1人の嘘つき看守が指すであろう扉)を指す。
次に、あなたが質問した看守が、常に嘘をつく人間の方だったとしよう。
この看守は、もう1人の看守が本当のことを告げて、自由の身へとつながる扉を指すことを知っている。
彼は常に嘘をつくので、人食いライオンの巣へとつながる扉(もう1人の正直者の看守が指す扉とは異なる扉を指す。
以上のことから、あなたが質問する看守がどちらのタイプの人間であろうと、
「もう1人の看守に対して、どちらの扉が自由の身へとつながる扉かを聞いた場合、彼はどちらの扉を指しますか?」
という質問は対する答えは常に同じであり、その看守は人食いライオンの巣へとつながる扉を指すこととなる。
したがって、あなたは質問をした看守が指した扉とは別の扉(看守が指さなかったほうの扉)が自由の身へとつながる扉であることがわかり、この扉を選べばいいのである。
この問題の解法にはいくつかのバリエーションが存在する。
たとえば、私の友人の1人は、「疑似数学」と自分で名付けた数式を用いてこの問題を解いた。彼女が使ったのは、「1×-1=-1×1=-1」という数式である。
彼女は、「1=常に真実を言う人間」、「-1=常に嘘をつく人間」と記号化して、双方の記号を含むような質問を考えた。
つまり、彼女は、1人の看守がもう1人の看守について述べるような質問を考えれば(これは上記の数式のかけ算に相当する)。
その答えは「-1」(これは自由の身へとつながる扉とは異なる扉を表現する)になると考えたのである
以上が解答である。
ここまで読んでくれた読者の皆さん、脳年齢が2歳くらい上がったんじゃないかな。
きよ