しかし人間て、こんな作品作れるんだなと。
まさに「神がかり」としか言葉がない

作ってる人たち魂削って・・・ていうか、命削って作ってないかこれ。何せ作品から伝わる「熱」が凄すぎる。ただテンションが高いんじゃなくて、もう破綻寸前壊滅破滅ぐらいまで膨らみ広がった作品を、ギリギリのところでとんでもなく美しくまとめてる。こんなことが出来るのか人間は。

まずは初手からものすごい作画に度肝抜かれる。バトルもの、というのはすぐ理解できるけどそのバトルシーンの表現が凄すぎ。グレンラガンにちょっと雰囲気近いかなー、と思ったらグレンラガンスタッフが独立して作った一作目なんだね。

 

ストーリー的にざっくりとは「父親を殺された女子高生の復讐劇」ではある。でも「宇宙から来た人間を支配する糸」とかそれで縫われた制服が、とかSFチックな所も多く、冒頭から中盤までは「まぁストーリーは半目で追っといて・・・」くらいだったのだけれど、後半から終盤にかけての展開の熱さが凄すぎ。人間関係もそうだし、生徒会の存在そのものもそうだし、「全てひっくり返る」と言っていい。

 

何せその物語展開を描くのに、ここまでするかそんな表現するかと驚きまくり。そしてそれを実現できてしまう、マジで天才集団なのだなと感心させられる。

 

最後には、鮮血の言葉に改めてこの作品のテーマを考えさせられる。「そうか結局、鮮血と流子の出会いと別れの物語なんだ。そしてそれって、女の子が制服を脱いで大人になっていくってことなんだな」と。なんだかキュっと胸締め付けられての、大団円でした。

 

史上三作目!「神」認定!!