この作品の大ファン！な奥様に引っ張られるようにして、初日に観に行ってまいりました。何せまぁ、本当に良く出来た作品だと思います。私的に「男の子の青春部活作品」ではピカイチ。他に部活ものだと「響け！ユーフォニアム」が大好きだけれど、あちらは女の子社会で、やっぱり割と面倒くさい部分が多い(それが面白いんだけどw。対してこのハイキューはまぁ爽やか！多少クセの強いキャラもいるのだけど、先輩や周りの仲間のバレー熱が伝染して、闇落ちならぬ光上がり？してまた熱くなっていく。烏野高校の月島君とか、音駒高校の研磨くんとか（私的に青葉城西の一見チャラそうな及川君大好きw）。その音駒の研磨くんが本作品の、メイン。
まず試合内容も、良く出来ていたと思いました。とうとう春高バレーの場で戦う事になった音駒高校と烏野高校。野良猫とカラスのゴミ捨て場の決戦が実現する。前の試合で優勝候補の稲荷崎高校を倒した烏野高校を抑えるのに、研磨が取った作戦は徹底した日向潰し。守りの要、西谷君まで「使われて」日向が抑えられる。なるほど研磨頭いいなぁ！と心底感心。そしてもうこのままズルズル行ってしまうのか、という時に。影山が起死回生のトスを上げる…とね。
また人間関係もホント良く出来てる。何せ烏野高校がここまでこれたのは、合宿やって鍛えてくれた音駒高校の面々に他ならないわけで。だから基本すごく仲が良い。あの合宿を思い出すともう、見てるこちらはたまらないわけですよ。そしてやはり今回のメインは、音駒の黒尾君と研磨君。少年時代のエピソードとかもうね、黒尾少年が可愛い可愛い！ありゃ女性ファンはたまらんわなw。試合をしていても、相手のプレーを褒め感激して心底の敬意を表する。でも絶対に負けない！というこの相反するものすごい力がぶつかり合った試合は、見てるこちらの心もぶるんぶるんに揺さぶられました。
作画も独特で素晴らしい。表現力で言ったら、ユニフォームのしわの動きまで再現してた「ファーストスラムダンク」の方が上かもしれない。でもこの作品のこの「迫力」はなんなのか。一歩間違えれば作画崩壊にもなりかねないギリギリのところまで攻めた作画。それとこの作品ならではのキャラの瞳にがーーーっと吸い込まれていくような表現。試合会場の熱、選手たちの熱い思いがホントにこっちまで伝わってくるようでした。
そして本作品の隠し玉的神作画が、最後の最後「研磨視線」だと思う。試合を俯瞰するのではなくて、研磨の視線で描かれる。最後のあの瞬間、研磨が何を見て何を考えて動いたのか。
試合が終わってコートに倒れ込んだ研磨。とうとう、みなが呆然とするような一言を、口にする。観てるこっちももう、たまらんがな。
次の相手も決まったわけで、映画は二部作と聞いてるのでまた劇場版なのかもしや５期なのか！いやー、待ち切れませんなぁこれは！！
