劇場版 SPYxFAMILY CODE:White：AA

 
それぞれのキャラの良さを際立たせたな、という感触の作品でした。アーニャは自由奔放、人の心を読んで飛びまわり命の危機に瀕してしまう。それをロイドとヨルがそれぞれ大活躍！で助け出すという展開。ただこの劇場版の「芯」の部分が結局「お菓子作り」なので、全体的に胸に迫りくるものがない。「うんこの神」なんて所に割と尺を取ってたところ見ると、割と子供を意識して作られたのかもしれない。でも浮気がどうの、なんて所もあったし全方向をカバーしようとしたのかな？
テレビシリーズもそうだったけど、結局ヨルさんのすごい戦闘シーンで「なんか満足させられる」感も。確かすごい作画と思ったけれど、ちょっと前に見た「甲鉄城のカバネリ海戸決戦」のあの無名の「静と動」を併せ持ったような、超絶神作画を思い返すと、なんだか「早回し」しただけのようにも感じてしまった(あっちが凄すぎるのかも。
 
やはりこの作品はロイドがスパイとして動き出したときに本当の面白さが出てくるのでは。その時に、ヨルさんとアーニャがどう動き、何ならファミリーの本当の危機(今回もちょっとあったけど)が訪れて…みたいな展開をぜひ見てみたい。