OPが素晴らしく良いので、宇宙規模のテーマとスケールの大きな作品を期待したのだけれど、なんでこう、分かりにくいこちゃこちゃっとした感じにしてしまったのかな。友達同士五人+一人の分かりにくい、気持ちのやりとりみたいな展開。泣いたり怒ったり泣いたり怒ったり。結局誰が誰にどうして欲しいのか何がしたいのか、分かりにくい。

この作品のいわゆる”聖地”は北海道の洞爺湖のようだけれど、その湖の上にある日突然円盤がやってきて常駐するようになってしまった。特に何をしてくるわけではないので、国も住民もそのうち慣れて、観光スポットにすらなってる感じ。その街を小学校の時に、母親の病気の治癒の為東京へと引っ越した乃ノ香が、中学生になって帰って来る。そして引っ越してきた家に突然現れた、記憶の中にちらほらと残っているノエルという女の子。どうも円盤の宇宙人?ぽい。

乃ノ香は引っ越す前の友達たちと再会するも全然覚えていない様子で、そのせいで二人からビンタ喰らったりするし。中学生の「円盤追放運動」とか、なんか???でしっくりこない。終盤気持ちの絡み合いが良く分からないうちに、なんだかえらいエモーショナルに涙涙な展開になったと思ったらタイムリープして…って、結局テーマがどこにあるのかが良く掴めなかった。

 

こういう世界観、はうまく作れば神作品にもなれるはず。だけど妙にヒューマンな所に落とし込み過ぎて、スケールが小さくなってしまっていた感。最後のひまわりの花吹雪?みたいのもしっくりこない、ひまわりってあんなんなるの?あと最終話のCパート必要だったかなぁ、最後の青い髪がひらり、で良かったように思うけれど。第一印象と内容のギャップが大きくて、ちょっと残念でした。