沖縄県知事選と同時にたたかわれた13日投開票の沖縄統一地方選のうち、日本共産党は13市町村議選に立候補した15人全員が当選を勝ち取りました。
南風原(はえばる)町(定数16)では、当間嗣春=現=、島袋和美=新=両氏がそろって勝利し、現有1から2議席へと躍進しました。伊江(いえ)村(定数10)では、病気辞職の前村議からバトンを受け継いだ玉城睦子氏が=新=トップ当選で党の議席を回復し、村政史上初の女性議席の獲得となりました。
日米両政府が固執する「移設条件付き返還」のせいで合意から30年後も返還が実現しない米軍普天間基地を抱える宜野湾市(定数26)では、同基地の無条件返還を掲げる宮城優氏が再選。普天間基地の返還を口実に、辺野古の新基地建設が強行されている名護市(定数26)では、新基地ノーを貫く吉居俊平氏が前回から得票を伸ばして3選を果たしました。
他国攻撃のための長距離ミサイル配備や、「有事」を口実にした住民避難の強要が狙われる石垣市(定数22)でも、井上美智子氏=現=が得票を増やし、議席を守り抜きました。
15人はみ出しの多数乱戦となった沖縄市(定数30)では、自民系をはじめ現職が次々落選する大激戦の中、千葉綾子=現=、島袋恵祐=新=両氏が党の現有2議席を死守しました。
また、同日投票の二つの県議補選(欠員各1)では、うるま市区で元職の照屋大河、島尻・南城市区で新人の高岡直子両氏=いずれも無所属=が、玉城デニー知事を支えて健闘したものの及びませんでした。
宜野湾市 宮城氏が2期目
米軍を居座らせない
「出たー、やったー」。当選がわかった瞬間、支援者と手を握り合いました。沖縄県宜野湾市議選(定数26、立候補34人)が13日に投開票され、日本共産党の宮城優氏(62)が2期目の当選を勝ち取りました。
宮城氏は、市民やPFAS(有機フッ素化合物)汚染問題に取り組む市民団体「宜野湾ちゅら水会」の人たちに支えられての当選だと強調。「PFASは米軍基地が諸悪の根源で、沖縄に居座らせてはいけない」として、普天間基地の無条件返還と辺野古新基地建設反対を訴え続ける決意を語りました。また、県民への血中濃度調査の実施と、基地内の立ち入り調査を県と国に求めていきたいと話しました。
事務所に駆けつけた同会代表の町田直美さんは「優さんは、PFAS汚染された当事者だから絶対に当選してほしいと思っていた。市民に思いが通じてうれしい。一緒に頑張りたい」と声を弾ませました。
同会会員の候補は宮城氏を含めて、全員当選しました。
沖縄市 現有2議席守る
今から頑張りどころ
沖縄県統一地方選で、定数30を45人が争った沖縄市議選は、日本共産党の千葉綾子氏(57)=現=と、島袋恵祐氏(40)=新=が当選を果たし、現有2議席を確保しました。14日未明、市内の事務所では選対関係者と支持者がそろって喜びを分かち合いました。
2期8年、沖縄の軍事要塞(ようさい)化を許さず、市民のくらしと中小企業の営業を支えてきた千葉氏は議席を守り抜き、島袋氏は初当選。議会に新たな力を迎えて、市民の声を市政に届け、くらしと平和を守る党の役割を引き続き果たす勝利となりました。
島袋氏は、県知事選の結果を悔しがり、涙ながらに事務所を訪れた市民の姿にふれ、「今からが本当に私たちの頑張りどころ」と強調。市民のくらしと平和を守るため全力を尽くす決意を表明し、「みなさんまた頑張っていきましょう」と呼びかけました。
南風原町 2氏が街頭宣伝
議席1増 暮らし守る
沖縄統一地方選の南風原町議選(定数16)で、1増となる日本共産党の2議席を獲得した現職の当真嗣春氏、新人の島袋和美氏が14日、同町で街頭宣伝をしました。駆けつけた支援者20人と勝利を喜びあい、公約実現へ決意を述べました。
島袋氏は、玉城デニー県政が進めてきた命と人権最優先の県政を進めるため、新県政を監視することが必要だと強調。「沖縄を再び戦場にさせない、この思いを新たにしています。町民、県民の声を議会に届け、公約をひとつずつ実現したい」と語りました。
当真氏は、生活が厳しい、将来に展望が持てない経済状況の背景に、国の軍事優先の悪政があると指摘。国に言われるままではなく、住民自身が地域のことを決める自治を広げることが議員の役割だと強調。「町民の暮らしを守る立場から国に働きかけることを追求していく」と述べました。
伊江村 玉城氏1位当選
初の女性村議として
沖縄県伊江村議選(定数10、立候補12人)で玉城(たましろ)睦子氏(67)が1位で初当選しました。
玉城氏は名嘉実前村議の議席を引き継ぐことができて「ほっとしている」と話します。
村政初の女性村議として、「これまで届けられなかった女性の声を届けて、福祉職などの地位向上をはかりたい」と強調。沖縄本島の本部港と伊江島をつなぐフェリーでは女性が働いているものの、男性職場だとして「働きやすい環境を整えたい」と決意しています。
沖縄戦で激烈な戦闘があり、約1500人の村民が亡くなった同島。現在も面積の35%が米軍基地です。「平和あっての島民の幸せです。名嘉さんが取り組んできた、米軍機の爆音や演習の激しさなどの問題に引き続き取り組みたい」と語りました。
すべての子どもの保育料無料化や、1人暮らしの高齢者も安心できるクーラー設置の半額補助なども実現を目指します。



