「もうズタズタ」「すごく危機を感じている」。いま建設業界から聞こえてくる悲鳴です。長引く原油高に資材や人手の慢性的な不足。資金繰りも窮し何重苦にもさらされていると。
今年上半期の倒産件数が12年ぶりに5千件を超えました。全体の9割が中小・零細企業で民間の調査会社は今後も倒産が増える可能性は高いとしています。
一方で上場企業の純利益は5年連続で過去最高となり、株価も最高値を更新。日本経済を下支えする中小が苦しみ、大企業や大株主ばかりが潤ういびつな状態が続いています。
食品の値上げは今月も2500品目超となる見込みで、物価高に見合うほどの賃上げもない。雇用の7割を占める中小や非正規で働く人びとは、先行きが見えない不安のなかで生活に追われています。
こうした苦難のときに政権与党は何をしているか。高市首相が「悲願」とまで口にしていた消費税の減税はいっこうに進まず、有効な物価高対策も打てない。原油上昇を招いたトランプ米大統領にこびて、軍事費を大幅に増やす。国会では国旗損壊処罰や「副首都」法案、皇室典範改定など、自分たちのやりたいことをルールを無視して押し通そうとする。
審議にも応じないなか、宝飾展の表彰式に出席した高市首相はジュエリーの輝きのように「日本の未来は明るい」と思ってもらえるよう一生懸命働くと。日本を強く豊かに、とも常々。そこに苦境にあえぐ国民の姿はありません。