「歴史は繰り返す。1度目は悲劇、2度目は茶番として」マルクスがフランスのナポレオン3世の独裁政権を批判した、有名な言葉です。

 2度ならぬ3度目はペテンというべきか。大阪市を廃止し大阪府の特別区に格下げする大阪都構想住民投票で2度も否決され、吉村府知事が「間違っていた。もうやらない」と断言したのにまたぞろ持ち出しました。維新が過半数を占める府市議会で法定協議会を設置し、来春の住民投票を狙っています。

 3000億円超の財政調整基金をはじめ大阪市の財源も権限も府が吸い上げ、カジノや大型開発を推進するのがねらい。「中心部の開発と投資を呼び込む強力な自治体が必要」(横山市長)と言ってはばかりません。

 今回は「副首都になるため都構想が必要」と言いますが、与党の「副首都」法案で都構想は必須要件ではありません。「副首都で経済成長をけん引」の触れ込みも、大型開発頼みでの経済再生など夢物語実際、巨費を注ぎ込み大阪・関西万博を開催したものの、開催から1年間の企業倒産は4年連続増加賃金も上がらない政治を続けているからです。

 府市を廃止して東京「都」ができたのは、戦争推進へ強力な自治体をつくるためでした。戦後、特別区の権限・財源強化を求める声が広がっており大阪都構想は歴史の逆行です。

 数を頼みに強行しても批判は避けられず、党内の動揺で吉村知事は来春の知事選出馬に言及し追い詰められています。都構想阻止のたたかいはこれからです。