うさぎは砂漠を目指します。
サン=テグジュペリを目指します。
まず、たどり着いたところは
機械時計のような集落でした。
その集落の住人は皆、
精密な機械時計の歯車の様でした。
それぞれは決まりきった動きで大したことはしてないのに、
集落全体が最高の仕事をする…そんな不思議なところでした。
好奇心旺盛なウサギは機械みたいな集落の一部になってみたくて、
仲間に入れてもらうことにしました。
やることは毎日同じで、
単調で、
お馬鹿なウサギにもすぐに覚えられました。
しばらくは歯車の様な住人達に囲まれて、
素晴らしい仕事をしている気持ちのウサギでしたが、
みんなが頑丈で正確すぎて、
ウサギは心が削れていきました。
削れ過ぎて、ガタガタと音をたてるように心の軸が折れました。
理想としてたスムーズでカッコ良い仕事は出来きないと思いました。
恥ずかしくなったウサギは、その集落から逃げる様に旅立ちました。
機械仕掛けの様な集落の住人は、もうちょっと頑張れば出来る様になるのに…と、寂しがりました。