さて、夕方に目が覚めたウサギは、穴からモゾモゾ這い上がります。


何故か頭から砂を被りまくってます。ブフォッε≡ ̄(?ω?;) ̄


と、昨日は気付かなかったのですが、大穴のちょっと向こうにオアシスが有るじゃありませんか!

どうやらカナートから泉が湧いてるようなのですが、ウサギにはそんなことは良くわかりません。


またまた、幻覚を見てるんじゃないか?と疑って、恐る恐る近付きましたが、どうやら本物の泉にオアシスが出来上がってるので安心しました。


取敢ず、カラカラの喉を潤すために水を飲み、ホッとひと息するウサギ…

水の中にキラリと光るものが…。


ジーッ ̄(=ω=`) ̄ {なんじゃらほい?


拾い上げてみると泥だらけのランプでした。


泥が付いてない部分が金色に光ってます。


キラキラするものが好きなウサギは、

全体の泥を落とし、前足の毛皮でキュッキュと磨きました。


ええ、もう皆さん御存知の通り、

ランプの油口から物凄い量の煙をモクモクと吐き出し始めたかと思ったら、

でっかい魔人が出てきました!。


当然ですがビビリのウサギが逃げ出さないわけがありません!。


物凄いスピードで逃げるウサギ!

ボーゼンとする魔人…。


ただ、光り物が大好きなウサギはランプはしっかり握りしめてるので、

ウサギがちょっと休憩すると、魔人がランプから再度出現…

ウサギ再度ビビって猛ダッシュ!

何度か繰り返して、ヘトヘトで立ち上がれなくなったウサギに、

聞いてもないのに魔人は、身の上の不幸な出来事を語り始めました…。


1000年くらい前に夫婦喧嘩をして家から飛び出した魔人は、

Bar桃源郷で呑んだくれて酔っ払った挙げ句に、

とある魔術師に喧嘩を売り、

ボロクソに負けたあげくに、

ランプの中に閉じ込められた…とのこと。


…ウサギは既に話を聞くのが面倒臭くなってきました。


が、魔人は話を続けます。


魔術師が言うには、

魔人以外の願いを1000個叶えるまで、ランプから出られない呪いをかけたが、

誰かがランプを磨くと、願いを叶えるためにちょこっとだけ外に出れるようにはしたとのこと。


ところが、

魔人が人間の願いを叶えてあげると、

何故か3~4個目あたりで、大きな厄災に巻き込まれたり、

ランプを巡って戦争が起きたりで、

ランプを手にした人間は死んでしまうので、

その後何年も願いを叶えることが出来ずに、未だ数十個しか叶えれてない…、

などなどをさめざめと説明してくれたのですが…、

ウサギはランプの美しさに見惚れてて、あまり聞いていませんでした。 ̄(´✨∀✨`*) ̄ンー?


ピカピカランプを手に入れて幸せ絶頂のウサギには、とかくに願い事もなかったので、

“じゃぁ2つお願い。

取敢えずランプに戻ってくれる?、

そして僕が呼び出すまで磨いても絶対に出てこないでくれる?、

ランプ眺めるのに邪魔だから。”


ウサギは御願いもそぞろに、ランプ磨きに余念がありません。


魔人は、

“そんな簡単な事で良ければすぐにでも!。”

何百年ぶりかに、しかも2つも願いが稼げた!と大喜びでランプの中に戻っていきました。


…これらの願いのせいで、

今ここで、

“ウサギが死んだら2度とランプの外に出られなくなる様になってしまった”

な~んて気付きもせずに。



つづく



ところで、ニンジンの精はもちろん知っています。

桃源郷の入口に居た魔術師と、ランプの魔人が喧嘩を売った魔術師が、同じ魔術師である事を。

後に彼はこう語る…

“あん時ゃ、面白いから黙って見てたけどね♪”

自叙伝“「俺の半生」:著者 ニンジンの精:発刊元 門革文庫”より抜粋…