第23話「伝説を乗り越えろ!」

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道成キャプテンの鼓舞により、持ち直した雷門イレブン。
小僧丸の「ファイヤトルネード」からの剛陣の弾道補正で突破するしかない!
けれど円堂の「マジン・ザ・ハンド」は一層強固になり、止められてしまいます。
だが、「マジン・ザ・ハンド」は正面の防御は鉄壁だが、横からはそれ程ではないことに道成は気づくのです。
そこで考え出したのは、小僧丸の「ファイヤトルネード」を囮にして明日人が弾道を逸らし剛陣で「ファイヤレモネード」する攻撃でした。
剛陣先輩の動きがギャグっぽいのでアレなんですが、攻撃的には悪くない。
力が逆流しているので、目金…じゃない奥入が「バックドラフト」と命名されました。
円堂はマジンを2体出して応じたのですが、咄嗟のことなので、「閃きでやってみた」所為なのか、未完成で防御はならず…。
利根川の玄場がヘディングでクリアしようとしたが、それも叶わず雷門はついに1点を返します。
玄馬が負傷のため、利根川は10人で戦うハメになりますが、それを心配そうに見ていたのは、秋さんとタヌキです。

雷門は再び「バックドラフト」で追加点をあげようとするも、円堂が先ほどの咄嗟に出した必殺技を「風神雷神」として完成させるのでした。
いつものマジンの雷神はともかく、風神の方はちょっとスーパーザナークっぽいですね。
即座に対応されたことにちょい落ち込む剛陣先輩。
観客席の豪炎寺と風丸さんは、流石円堂!してるけど、明日人も「すごいよ」と褒め称えるんですね。

1人欠いたのと今大会で始めての失点に、利根川イレブンは次第に失速し始めるのですが、「勝ちたい」という素直な気持ちに勝利の女神が手を差し出すのです。
玄馬と交代選手として現れたのは、狸ヵ原ぽん子という女の子でした。
利根川のみんなは知らないその選手、実は円堂とは既に会っていて、選手登録もされている12番目のメンバーだったのです。
「~チャ!!」っと語尾が可愛らしいぽん子ですが、実を言うとゲームのガチャ星人思い出しましたね~……。
秋さんはぽん子に尻尾があるのと足首に赤いミサンガがあるのを見るのですが、彼女の正体までは気づいてないっぽい。
どう見てもさっきまで、ベンチで戯れてたタヌキなんですが。

さて、選手としてのぽん子ですが、キレッキレの素早さとトリッキーな動きが魅力的です。
人間に化けるだけあって、いきなり消えて突然姿を現わすので、半ちゃんは忍法だと勘違いする始末。
ぽん子が入ったことで、利根川イレブンも最後の踏ん張りを見せるのですが、試合時間は残りわずか。

坂野上と万作のリベロ対決は万作が勝利したものの、ボールは利根川へ。
「天竜」は「マーメイドヴェール」で止め、拮抗した展開です。
最後の攻撃に、明日人は小僧丸と道成と共に特訓した必殺技を繰り出すのです。
その技は、道成が脚を犠牲にして完成させるのでした。
その名も「ビクトリーライン」!
3方向からの攻撃に、流石の円堂も受け止められず……。

利根川は負けてしまったけど、坂野上たちは気持ちを新たにして、サッカーに打ち込むことになりそう。
そして、「円堂たちと一緒にサッカーすることが夢」だったぽん子は願いを叶えたのでした。
切れたミサンガはその証拠だよなぁ。
秋さんに「また新しいのをつけてあげるね」との約束に跳ね回るぽん子…もといタヌキ可愛い。

一方、勝利したものの、明らかに足の負傷がヤバい道成キャプテンは…、どうなっちゃうのだろう?
それにしても、勝ったらちゃっかり現れた金雲監督、明日人たちのウンザリした表情が全てを物語ってますが…。

そして、灰崎は茜の病室でサッカーに向き直ることを宣言します。
茜ちゃんの表情が穏やかに微笑んでるあたり、いい方向に行きそうだけど?

頭に抱えた病気に苦しむ野坂と、それを黙ったまま見守るしかない西蔭もかなり気になるところ。

遂に次回からは決勝戦に向ける展開ですが、さて……?