どうもKパパです。
皆さんニホントカゲをご存じでしょうか。
日本で一般的に知られているトカゲには主に『ニホントカゲ』と『ニホンカナヘビ』の2種類になります。
今回はニホントカゲに着目しニホントカゲの飼い方とゲージセットを紹介してきたいと思います。
ニホントカゲ
九州から北海道まで本土全体に生息する日本固有のスキンク科の爬虫類です。
日当たりのいい環境を好み、巣穴を掘って生活をし1日のほとんどを巣穴の中で過ごしています。
寿命は平均5年で長生きして10年だと言われています。飼育方法さえ守ればそれくらいは生きるでしょう。
幼体は金色に黒色ラインが入り尾付近がメタリックブルーになっています。
成体になるとオスは全体的に金色地に両脇が茶色のラインが入り、繁殖期にはアゴ下のオレンジが濃くなります。メスは地色が濃く幼体の模様が残ることもあります。
また生息できる適正温度と適正湿度も把握しておいてください。
適正温度:20~27度
適正湿度:40~60%
生息場所
住宅街の公園や隙間がある石垣、ハイキングの山道の溝内(落ち葉がある箇所)、森、林等に生息しています。
見つける時間帯は晴れの日の午前中の8~11時を狙うと日光浴をしている可能性が高いです。
捕獲方法
捕まえる方法としては基本的には素手で手づかみ、虫取り網、釣りの3パターンが主流です。
・素手で手づかみ
言葉通り素手で捕まえるという意味です。手づかみのコツは見つけたら徐々に壁に追いやってから逃げ道を塞いで瞬時に体を抑えつけて捕獲します。
捕まえる際のコツですが尾を抑えてしまうと、ちぎれて逃げられてしまいますので注意したいポイントですね。
・虫取り網
日光浴している時を狙って捕まえると捕獲率もあがります。または落ち葉上で網ですくい易い状況でなら捕獲し易いかと思います。
ただ虫捕り網だと抑えた際に少しでも隙間があると逃げてしまうので隙間なるべくできない状況で使用することをお勧めします。
・釣り
タコ糸に餌を結んで目の前に垂らすと食いついて釣れます。一度食いついたらなかなか離さないのでそのまま捕獲籠に入れてしまうと楽です。
成体ニホントカゲの飼い方
屋外で飼育する方法が一番自然でいいのかもしれませんが、最近では屋内で飼育される方が増えてきています。ちなみに私も屋内飼育です。
オスは縄張り意識が強く、単独でしか飼育が出来ないため間違っても多頭飼育はしないようにしてください。
飼育ゲージ
大きさは最低でもW45cm×D30cmで高さはH35cm以上の扉付き爬虫類ゲージをおすすめします。
なぜ扉付きかと言うと水換えや餌やりの際の扉の開閉が容易で飼育しやすい為です。
小さくても飼育できないことはないですが、ニホントカゲは比較的サイズが大きい物が多いので、狭い中で生活させるのはストレスの元になりかねません。
できるだけ広い空間で飼育してあげた方が伸び伸び育って長生きします☝
床材
ニホントカゲは日中をほとんど土の中で過ごします。なので床材はしっかり穴の掘れる材料を選んであげると良いでしょう。
腐葉土とかピートモス程度の床材で十分かと思います。値段も安価ですし費用も抑えることができます。
ストレスなく潜るためには深さは7cm以上を目安に敷いてあげてください。
ちなみに私はカブトムシに使用する腐葉土だけを使用していて全く問題なく飼育できています。しかもアレンジでプラス金魚用の砂利を敷いて体を冷やすスポットも作ってあげています。
水飲み場
通称ウォーターディッシュと呼ばれていますが、なるべくニホントカゲが水浴びできるサイズで10cm×10cm以上をおすすめします。
淵が大きいと入りずらい為、入口が低くなっているタイプのものを選ぶようにすると良いでしょう。
照明
紫外線は波長により「UVA」「UVB」に種類分けされています。特に爬虫類に欠かせないのが「UVB」です。カルシウムの摂取を助けるビタミンD3を補うUVBは必需です。
・UVA
脱皮や食欲促進、生殖機能を刺激する働きがあります。
・UVB
骨や歯の形成に必要なカルシウムの吸収を促進するビタミンB3を体内に作り出す働きがあります。
そして体温調整に必要な「バスキングライト」も必需です。
・バスキングライト
赤外線をふくんだ光を照射しゲージ内に日光浴できるホットスポットを作り出す働きがあります。ホットスポットは30~35度を目安にすると良いでしょう。
また冬季は室温が下がりますのでバスキングライトや他の保温器具で常に20~27度以上を保つように温度管理してあげないと冬眠してしまいます。
冬眠が悪い訳ではないですが、冬眠してしまった後に目覚めずに死んだりしてしまう場合もあるからです。
温度計をゲージ内にぶら下げると温度管理しやすいのでおすすめです☝
保温
冬季の保温に「パネルヒーター」もおすすめです。
ゲージ下からゲージ内をあたためることができます。つまみを回すと温度調節も可能です。
ライトと併用して常に20~27度を保つように温度管理をしてください。
床材の深さによって温度の伝わり方も違うと思いますので深めの方は温度を高めに設定しても問題ないかと思います。
※必ず手で内部の温度を確認してトカゲにとって問題ない温度かを判断してください。温度が上がりすぎてトカゲに支障が出ないようにする為です。
シェルター(隠れ家)
土に潜って日中すごすくらいなのでニホントカゲは臆病な生き物です。
出てきても人目に気付くとすぐに土の中に潜ってしまいがちなのでシェルター等のニホントカゲが落ち着ける隠れ家を作ってあげると良いでしょう。
市販の物もいいですが、私のように自家製の物もおすすめです。山に登った際に落ちていた石を拾ってきて使用しています。
※ちなみに石は管理人にもらっていいかと許可を得てからいただいていますので勝手に持って帰らないように注意してください。
餌
ニホントカゲは基本的には生きた餌しか食べないので入手が簡単なコオロギが一番お手頃です。
サイズは体の大きさに合ったコオロギで頭の1/3くらいが目安とされています。また2日に1匹与えるペースでいいと思いますが、私の場合はめんどくさがりなので休みの日に10匹まとめてゲージ内に投入し、2週間ピッチで10匹を繰り返し投入するような餌やりの仕方をしています。その際は2週間経ってもコオロギがまだ残っているようならそのままとし、いなくなったなと思ったら買いにいくくらいで十分かと思っています。
ネット通販やホームセンター等でも販売されているのでおすすめです。ネットなら1匹10円ですが市販なら20~25円くらいはします。
他には蜘蛛やバッタ等も捕食しますので、近くに餌が取れる田んぼや畑、草原があればコストカットの為に自分で捕獲するのもありかと思います。
まとめ:成体ニホントカゲはかわいい
捕獲方法から飼育方法まで簡単な解説でしたがいかがでしたでしょうか。
とってもかわいらしい顔をしていてなんとも愛くるしいトカゲです(´▽`*)
私も飼育を始めて2年が経ちますが今も元気にゲージ内を走り回っています。
6歳の息子と一緒に苦労して捕まえたのが今飼っているニホントカゲなんです♪
子供とのコミュニケーションにもなりますし、生き物を飼うということの共に学びそして命の大切さも教えてあげることが出来るのでぜひ機会があればニホントカゲを飼育してみてはいかがでしょうか。