少し前のこと。
日本語の生徒さんたちと日本について話していて、日本へ行ったことがある生徒さんが言いました。
「日本で電車に乗るのに駅へ行ったとき。
駅のホームで安全確認をしている駅員さんが、電車発車の時に深々とお辞儀をしていた。
それを見ている人はきっとほとんどいない。
それでも、それをし続ける日本人は本当に素晴らしいと思う。」
と。
それは、私も思ったことがあります。
JALの飛行機に搭乗したとき。
飛行機が離陸のために滑走路へと移動するとき、ふと外を見ると、JALの職員さんたちが、私の乗っている飛行機に向かって手を振っていました。
そして、最後には全員で深々とお辞儀をしたのです。
私は日本人だけれど、そのサービス?その行為に感動しました。
海外に住んでいるから特に感動したのだと思います。
他の国はわかりませんが、少なくともイタリアではそういったサービスや行為は見られません。
誰も見ていないのであれば、それは"無駄"であるという認識の人がイタリアでは大抵なのではないかと思います。
日本も、そういった行動は"マニュアル"に書かれてあるからするのかもしれません。
でも、日本にはまだ、誰も見ていないとしても、敬意をはらう、正しいことをするという精神が残っているのではないかと思わせてくれます。
それは、本当に本当に素晴らしいことだと思います。
誰も見ていないから好き勝手するのではなく、誰も見ていなくてもきちんとする。
いつも胸を張って生きるために、毎晩ぐっすり眠るために、それはとても有効なことでもあると思います。
やっぱり、日本人ってすごいですね。
いつまでもそうありたい。
そうあってほしいです。
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