葬儀は家族葬。
ごく近い身内だけで行われました。
イタリアは午前4時。
午前3時半くらいから私とダンナとで、オンラインで参加しました。
ピピウにも声をかけましたが、よく眠っていたので、無理やり起こしはしませんでした。
が…葬儀が始まり、少しして、ピピウが起きてきました。
なので、私、ダンナ、ピピウの3人でイタリアから父を見送ることができました。
ピピウは「何をしてるの?おしょうさまがいるね。一休さんと同じだね。」と言っていて、もちろん葬儀を理解はできていませんでした。
(ミュートにしていたので、日本側には聞こえていません。)
それでも、お経が読まれている間、ピピウもスマホの画面から離れることなく、ずっと大人しく見ていていました。
その後、父の棺にみんなで花を入れていました。
棺には私からの手紙も、ピピウが日本滞在中に描いた絵も入れられていました。
その場にいない私たちは直接花を入れることはできませんでしたが、棺が閉じられる前、ちゃんと父の顔を見せてもらえ、挨拶をすることができました。
父に最後の挨拶をするために、そのときだけはミュートを切っていました。
父の顔の周りはきれいな花でいっぱいでした。
母の希望で、花はすべて白。
シンプルで、美しく、清らかなイメージで、父にふさわしいと思いました。
「ピピウ、じぃじに挨拶しよ。“ありがとう”って言おう。」
と言うと、
「じぃじ、ありがとう。」
とよく分かっていないように言っていたピピウ。
「ほら、じぃじ、お花に囲まれてきれいね。」
と言うと、
「じぃじ、ブロッコリーみたいだね。」
とピピウ。
ブ、ブ…
ブロッコリー?
というのが…花が全部白で、あとは緑の葉っぱだったわけですが、その緑の部分を見て、ピピウは“ブロッコリーみたい”と思ったようなのです。
私は泣いていたのですが…
思わずちょっと笑えた
それが日本の家族に聞こえていたかどうかはその時は分かりませんでしたが、もちろんノータッチで。
その後、棺は家の外に出て霊柩車へ。
家族も親戚も家を出て、家の外がスマホに映された時には正直びっくりしました。
なぜなら、多くの方々が実家の前に並んで、父の出棺を待っていてくださったのです。
年末の忙しい時期、寒い時期にも関わらず、わざわざ父を見送りに多くの方々が来てくださったのです。
その光景を見て、また涙が出てきました。
それから火葬場で荼毘に付される前にもう一度顔を見ることができました。
その後、小さな骨壺に入った父が家に戻ってき0て、その日のうちに初七日を終えたのでした。
さて、ピピウの“ブロッコリー発言”ですが…
葬儀から何日か経ったある日、兄家族とビデオコールで話していて、義姉が
「確かではないんだけど…もしかしてピピウ…
葬儀の時、義父さんを見て、“ブロッコリーみたい”って言ってなかった?」
と。
ちゃっかり聞こえてたー!
「聞こえてた?言うてた、言うてた。ブロッコリーみたいって言うてた。」
と言うと、みんな大爆笑
母にはどうやら聞こえてなかったみたいなのですが、ピピウがそう言ってたことを報告すると、母も大爆笑
厳かな場で、ピピウの発言は不謹慎であったと思います。
でも、父だから…。
父なら、きっと、一緒に大爆笑してくれているはずです。
父とはずっと一緒にいろいろ大爆笑してきたから。
父を笑って見送ることはやっぱりできず、いっぱい泣いた葬儀でしたが、後でこうして笑えることがあったというのは、我が家らしく、それはそれでいい葬儀だったのではないかと私たち家族は思っています。
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