今まで家に籠って思っていたこと | 憧れの(?)Italia Firenze生活

憧れの(?)Italia Firenze生活

イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪


今日は…


ちょっと…


ネガティブな内容かな?






イタリアでは計55日間に渡るロックダウンが行われました。

ロックダウンが始まった当初はウイルスへの恐怖と、自由を奪われた危機感で、多くの人がストレスを感じていたと思います。


それをかき消すかのように、テラスコンサートやフラッシュ モブ、虹の絵に"andrà tutto bene"(全てうまくいく)と書かれた子供たちの絵がイタリア中で見られました。


"andrà tutto bene"(全てうまくいく)というイタリアの間で合言葉になったフレーズ。

私も好きでした。









最初の頃は。








でも、途中、私自身"全てうまくいく"とは思えなくなってきました。


特に気持ちが沈んでいたわけではありません。


ただ、毎日、500人、600人、700人…900人以上の人がイタリア国内だけで亡くなっているという現実。

毎日何百人という人たちが亡くなり、彼らには家族も友達もいるという事実。

亡くなった人たちはもちろん、大切な人を失った人たちにとっては、既にその時点で


全てがうまくいっていない。




そう思えてきたからです。








命は助かったとしても、今回の騒ぎで職を失った、もしくは失うであろう自営業の人たち。

彼らにも"全てうまくいく"というのはただの理想論にしか聞こえなかったでしょう。



理想論が必要な時もあると思います。


今でもイタリアのマンションのテラスに見える、子供たちが描いた虹の絵と"andrà tutto bene"の文字は私の心をあたためてくれます。




ただ、理想論は時として、高みの見物になってしまうと感じたのは、やはり私の気持ちが沈んでいたという証なのでしょうか?


知り合いの医療関係者、軍隊関係者やその家族から聞く北イタリアの一部の現実。

その現実と向き合っている人たちに"すべてうまくいくよ"とは私は言えないと思いました。






そして、問題は"今から"です。


ロックダウンが緩和されたイタリアですが、それはウイルス問題が収束したからではなく、経済の限界によるもの。

そして、ここ数日、散歩をしていても目に留まる、空きテナントの数。

「2ヶ月前まではお店、あったよね?」と目を疑いました。






北イタリアだけでなく、今度こそイタリア全体が直面するであろう、これまで以上の不景気という大問題。

自営業の人だけでなく、多くの従業員が現在"一時解雇"になっており、一定の期間給料を国が保証すると言われていますが、それもどこまでできるのか…。そもそもそのお金はどこから出てくるのでしょうか?待っているのは更なる増税?



これから直面するであろう問題が、一体どれ程のものであるか想像もつきません。

ただ、感じるのは、"今まで通りではないだろう"ということ。






一日も早く"日常"に戻って欲しいと思います。

でも、私が言う"日常"は、これからはもう"日常"ではなくなるのかもしれません。






全てうまくいかないかもしれない。

でも、"全て"うまくいかなくても、大切な人、そしてその人の幸せと健康をできる限り守っていきたいです。





こんなことを書きましたが、将来に不安はあっても、大きく悲観しているわけではありません。

世界がどう変わっても、与えられた環境でそれに順応し、できる限りのことをするだけ。

幸せや、喜びを感じる感情が失くなってしまうわけではありません。





ただ、色々な意味で変化の時なのかもしれません。







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