ま、言い出したらきりがないことでお馴染みの“たられば”。
これまでの私の人生において、この“たられば”をマイナスに用いたことはあまりなかったと思います。
「あの時、〇〇先生に出会っていなければ、今の私はない。」
とか、
「あの時、イタリア留学していなかったら、イタリア人と結婚していなかった。」
とか…
“もし、〇〇していなかったら”
という“たられば”を考えることはありますが、
それは別にマイナスの意味での“たられば”ではありません。
むしろ、“やってよかった”の“たられば”。
いや、もちろん、後悔はたくさんありますよ。
「あのとき、こうしていれば…」
と思うことも多々あります。
でも、親、兄弟、友達、先生、周りの人たちのおかげで、そんなに大きな後悔はしたことはないし、
もしかしたら挫折ともいえるような場面でも、そんなに深く落ち込まずに前を向くことができたし、
基本的にやりたいことはやらせてもらって、
自分で決めてやってきたという自覚があるからだと思います。
現在、私はアラフォーなわけですが、私の今までの人生の中で、後悔とはまたちょっとちがうんですが、大きなマイナスの意味で“たられば”を言うとしたら、
それはやっぱりピピウのことです。
もし、ピピウが正産期で生まれていたら。
もし、腸閉塞になっていなかったら。
もし、短腸症候群になっていなかったら。
やっぱり、この3つは考えずにはいられません。
そもそも、26週で生まれて、脳、肺、心臓に異常がなく、
かなりの短腸症候群になり絶望的だったけれど、生き延びて点滴離脱までできたことが奇跡であり、
それ以上のことは高望みなんですけど。
でも、思うんですよ…
もし、これで腸にも異常がなかったとしたら…
26週で生まれていても全く問題なく育ったんだろうなって。
こんなに体をいっぱい切られることもなかったのになって。
そもそも、後3か月お腹にいたなら、腸閉塞になってなかっただろにって。
元気な今のピピウを見ていると、去年の12月まで在宅で点滴していたこと、今年の3月まで中心静脈カテーテルが入っていたことが嘘みたいに思えるのですが、ふとした瞬間に不安になることもあるのです。
ピピウが小腸を大量切除した日、執刀医の外科医局長の話では「5年前に生まれていたら、助からなかったと思う。」と言うことでした。
これも“たられば”の話。
でも、それは大きなプラスの意味の“たられば”でした。
当時、“短腸症候群” “新生児” “残存小腸12㎝” で検索魔になっていたころ、もう、その検索結果は散々でした。
残念ながら、多くの赤ちゃんが亡くなっていたからです。
あと、検索しまくって結局不安になった理由の一つに、
残存小腸がかなり短い短腸症候群生存患者の年齢がかなり若いということがあります。
私の調べ方が悪かったのかもしれませんし、もしかしたら高齢者で残存小腸が30%以下の短腸症候群患者の方もいらっしゃるかもしれません。
でも、私が得た検索結果からは、今助かってもピピウの寿命は短いのではという不安が沸いてきました。
その不安は今でも時々私を襲ってきます。
ピピウの執刀医が言ったように「5年前なら助からなかった。」というのが事実だとして、
そうなると、そもそも残存小腸が極端に短い患者、特に乳児の生存率が上がってきたのが最近で、
そのため、乳児でかなりの短腸症候群になった生存患者の症例数がまだかなり少ないから、
長生きした患者のことが検索にひっかからないのか…?
どうなんでしょうね…?
もし、そうだとしたら、かなり短い残存小腸でかなり長生きした例の一つにピピウがなってほしいものです。
ピピウ、今日、昼ごはんに、
白ごはん、冷豚しゃぶ、レタス、メロン
を食べました。
生きられるか分からないと言われた子が、
固形物が口から食べられるか分からないとい言われた子が、
母乳を3時間おきに3mlしか飲めなかった子が、
目の前でむしゃむしゃレタスと豚肉を食べている…。
だから、これからの医学の進歩も合わせれば、短腸症候群でも長生きってこともありえなくはないよね、きっと。
いろんな“たられば”があるけれど、できるだけ大きな後悔のない“たられば”をぼやきながら生きていきたいものです。
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さて、今日のオススメは…
Alcenero(アルチェネロ) 有機カットトマト入りソース 500g 458円 Amazon |
カットトマト入りトマトピューレ。
我が家はトマトソースを夏に大量自家生産しますが、去年は春に自家製のモノがなくなってしまったので、ピピウの食事に使うトマトピューレはこれを買っていました。
ほかにもいくつか試したんですが、これが一番自然な味のような気がしています。
日本でも売ってる…すごいな…。