今日は天気があまりよくないFirenzeですが、午前中はなんとか雨が降らなかったので、ピピウをいつもの公園へと連れて行きました。
幸いにも公園の地面は濡れておらず、いつものように1時間ほどピピウを野放し遊ばせて、お昼の用意もあるのでそろそろ家に帰ろうと道を歩いていました。
家に帰るのに交通量のけっこう多い道を渡らなければならないのですが、その交差点にある信号は歩行者がボタンを押すと青に変わる押しボタン式のもの。
ボタンを押して、信号が青になるのを待っていました。
この押しボタン式の信号というのが、なかなか変わらないんです
だから、たいていの人は車が来ないことを確認して、信号が青になる前に渡ってしまいます。
しかし、やはり交通量はなかなか多い道ですし、ピピウをベビーカーに乗せているので、私はいつも信号がちゃんと青になるのを待って渡ります。
ま、そんなに何か急いでいるわけでもないですしね。
今日も、なかなか変わらない信号を待っていると、反対側から車が来ないことを確認して赤信号で渡ってきた男性(60歳くらいかな?)が私に、
「今だよ、今!行け!渡れ!」
と言ってきました。
一瞬、なんのことか分からなかったんですが、車が来ない今のうちに渡ってしまえ!と言っているのだと気づきました。
「でも、信号赤ですし…。ボタン、押しましたから。」
と言うと、
「ここの信号が青になるのを待ってたら、晩までずっとここで待つことになるぞ!」
↑イタリア人あるある。表現が100倍ほどオーバー。実際には“長く待たなければならない”の意。
と。
するとこの男性、わざわざ反対側から道を渡ってきたにも関わらず、もう一度左右を見て、車が来ないことを確認し、
「ほら、おいで!」
と、私とピピウが安全に道を渡れるように誘導してくれたのです。
別に信号が青になるまで待ってもよかったのですが…でも、その男性の心遣いにジーン
親切
道を渡り終え、
「ご親切にありがとうございます。」
と言うと、その男性は
「いやいや。」
と言って、また道を渡っていきました。
おそらく、ピピウを連れていたので、そうしてくれたのだと思います。
小さなことと言えば小さなことですが、その行動の裏に見える人の温かい心、広い心が嬉しいですね。
日本人も親切だけど、イタリア人にも親切な人がたくさんいるな~と、ピピウを生んでから一層感じるようになりました。
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これからも、少しずつではありますが、私から見たイタリアの魅力をお伝えできればと思います。