イタリアでは見ないだろうなと思った光景 | 憧れの(?)Italia Firenze生活

憧れの(?)Italia Firenze生活

イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪

ふと思い出したこと。

 

 

 

今年の夏、パリ経由で日本へ帰ったのですが、パリ発、成田行きのゲートが開くのを待っていたときのこと。

 

搭乗時間まではまだ少し時間があったのですが、小さなお子さんがいて、ベビーカーを機内に乗せないといけない日本人家族が、先にベビーカーを航空会社スタッフに預けるよう言われていました。

 

そこにいたのはお父さんと小学校低学年か中学年くらいの男の子、小学校低学年か幼稚園くらいの女の子、よちよち歩きの男の子の3人の子供。

 

きっとベビーカーはよちよち歩きの一番小さい男の子のための物でしょう。

 

ベビーカーをたたまないといけないので、その子はベビーカーを降りて、お姉ちゃんと手を繋いでいました。

 

しかし、ベビーカーには荷物もいっぱい。ベビーカーをたたむにはそれらの荷物もどけなければなりません。

 

そこで、お父さんは一番年が大きいと思われるお兄ちゃんに荷物を渡していきました。

見てると、けっこうな荷物がありまして、お兄ちゃんの両手は荷物でいっぱい。それでも、まだあるベビーカーの中の荷物。

 

父 「これも。」

 

と更に荷物を差し出したお父さんに向かって、お兄ちゃんは少し考えてから…

 

兄 「ムリあせる

 

と答えました。

 

この小さなお兄ちゃんの言った「ムリ」が、本当に無理感がにじみ出ていました。笑

確かに、それ以上は無理だわと見ていた私たち夫婦も思うくらい。

 

あ、でも父親が小さな子供に無理強いしているという雰囲気ではなく、父親と息子が協力しているといったような感じでしたよ。

 

「手伝うか?」とダンナが言い出したのですが、お父さんは床に大き目のバッグなどを置きはじめました。なので結局声もかけず、手伝わず…。

 

 

 

 

 

 

それからダンナが言ったのが「あの光景はイタリア人家族ではなかなか見られないな。」と。

 

ま、100%見られないかどうかは分かりませんが、イタリア人は子供に「手伝わせる」ということをあまりしません。

 

私の兄の子供たちが小さいのに配膳のお手伝いをしたり、使った食器を台所に持って行ったり、洗濯物を干したりするのを手伝うのを見て、ダンナは感心していたものです。

 

確かに、イタリアでは、そういった“お手伝い”を子供にさせる家庭というのは少ないように思います。

 

きっと、“お手伝い”“労働”ととらえてしまうからではないかと私は思います。

 

だから、先進国日本の子供たちが自分たちの教室を掃除したり、自分たちで給食をお皿に入れたりするのをTVなどで見てイタリア人がビックリするというのは有名な話です。

どうやら“子供が働く=貧しい国”という概念があるようです。

 

そうではなくて、“お手伝い”だと思うんですけどね。

 

 

私にはイタリア人の姪(ダンナの妹の子供)もいますが、確かに、イタリア人の姪が何か家事を手伝っているところというのは見たことがないなぁ…。

 

 

ま、これも価値観の違いとか、文化の違いがあるので、一概にどちらか一方が良くて、どちらか一方が悪いというわけではないと思うのですが、日本で生まれ育ち、子供の頃それなりにお手伝いさせられて育った私としては、年齢相応のできる範囲でのお手伝いは悪くないように思います。

 

おそらくそれはとても日本人的な感覚なのでしょうね…。

イタリアでも日伊夫婦の家庭では、お子さんがお手伝いをする光景を目にします目

 

 

 

 

 

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