日本人の怒り方 | 憧れの(?)Italia Firenze生活

憧れの(?)Italia Firenze生活

イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪



日本語授業中はもちろん、


知り合いのイタリア人にもよく聞かれることですが…




日本語のパロラッチャ(汚い言葉)




イタリアにはそれはもう


喧嘩したときや、


サッカーの試合中や、


ムカつく人がいたり、ムカつくことがあったりしたときに言う


パロラッチャのバラエティーが大変豊富です。





イタリア人に聞くところによると、


イタリアの中でも特にトスカーナ州は


パロラッチャの種類が豊富だそうです。




全然自慢にならないと思うけどね。









あと、イタリア人が「口にしてはいけない言葉」として、


神やキリストや聖母マリアを冒涜するような表現があります。




キリスト教徒でない私からすると、


「だからどうした?」といったようなフレーズなのですが…


キリスト教の国では大変失礼に当たるので気を付けましょう。







と、まぁ、イタリア語には相手を侮辱する、


相手を攻撃するためのボキャブラリーが豊富なわけですが、


じゃぁ、それを日本語ではなんていうの?と聞かれても、正直困るのです。




だって…



もし、あなたが誰かに本当に腹が立ったとして、


その相手に何といいますか?




「腹立つー!」


「ムカつくー!」


といった日本語はあって、


確かによく日本人も使うと思うのですが、


イタリア人がいうパロラッチャとは次元が違います。



「腹立つ」や「ムカつく」なんてお上品すぎるくらいです。





じゃ、日本語の相手を罵る汚い言葉って何ですか?



「ク○野郎!」とか???


でも、私はそうしたフレーズは漫画や映画の中でしか聞いたことがありません。


実際に誰かに向かってそういった言葉を言ってる人って


幸運にも私は会ったことがありません。



実際にいたとしても、かなり少ないのではないでしょうか?


イタリア人なんてパロラッチャを毎日のように使ってますから、


これともちょっと違うような気がするんですよね。





そう、イタリア人に説明すると…



「でも、日本人だって怒ることはあるでしょう?


本当に誰かに怒るときはどうするの?」




と、聞かれるのですが…






どうするんだろう?







とりあえず、その人とは言い争うどころか、話さないと思うんです。


日本では声を荒げたほうが、理性をなくした方が、負けって感じがしますよね。


「バカと言った人がバカ」なのです。







最近は、日本文化、日本社会がイタリアでもだいぶ説明されてきているからか(?)


日本語の生徒さんの中には


「本で読んだんだけど、日本人は本当に怒ったとき、無視をするの?」


「日本人は嫌いな人にはとても丁寧な言葉遣いをするようになるの?」


と聞いてくる人もちらほら。




“丁寧な言葉遣いになる”というのは、敬語を不必要に使うことによって、


よそよそしさ、相手と距離があることを表現するのだと思うのですが…。







まぁ…



そう言われてみれば、そうかも?







相手をグループから排除する、


社会から排除するというのが、


日本人の怒り方、侮辱の仕方…なんでしょうかね?





イタリアでもきっと仲間はずれというのはあると思います。


それで傷つく人も、特に今の若い人たちを中心にたくさんいるとは思いますが、


「そんなグループ、こっちがお断り!」


「誰にどう見られてても気にしない。」

というイタリア人は日本人よりも多いと思うので、


この日本人のやり方はイタリア人には効果半減かもしれません。









イタリアに来て、言い争うと言えば、


相手はイタリア人(または日本以外の他の国籍の人)だし、


ここはイタリアなので、


相手を侮辱するとか、


汚い言葉を使うところまではいきませんが、

思っていることを言葉にして言います。





でも、日本では…本当に怒ったときとか、どうするんだったっけ???


思ってることをそのまま言葉にはしませんよね?


汚い言葉を使う…ってのもあまりしませんよね?





日本在住のみなさん、


本当に怒ったとき、


どうするんですか?








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