アーユルヴェーダの施術は、
アヴィヤンガと呼ばれるオイルマッサージと
シローダラーと呼ばれる頭に油を垂らす手技の2種類を予約して、
どうやら、人気店のようで、
予約時間に入店しても、
数十分の待ち時間と、終わってからのシャワータイムなどで、
結果的に、90分ほどの施術だったのだけど、
3時間はサロンに滞在していた気がする。
その間、お客様は絶えることなくお店に出入りしていて、
アーユルヴェーダって人気なんだ?
と思っていたことは今でも覚えていたりする。
学生時代にじぶんのカラダのコンプレックスから
エステにも相当時間もお金も費やしていたし、
マッサージはひよっこながらもセラピストになっていたし、
通常のマッサージも、銀行員時代は、週に1回行くほど受け慣れていたから、
基本的には、いわゆる《目の肥えた客》のうちの一人だったと思う。
実際、オイルマッサージを受けてみて、
(普通やな・・。とりわけ変わったところはないし、セラピストさんも悪くもないけど、良いともいえないし・・・。)
という、かわりばえのしない感じだった。
シローダラーはというと、
おでこから頭に油をたらして、何になるねん?という疑問を持ちつつも、
《修行のいらない瞑想体験》という触れ込みだったから、
どんなもんだろうと思って受けてみたものの、
これまた
(気持ちいいとも気持ち悪いとも言えないけど、これが何になるんやろう?)
という、施術を受ける前と後と、感想がまったく変わらないという、なんとも変な感じだった。
結果的に、3万円ちかいお代を支払ったのだけど、
『もう2度と来ることはないな。待たされたし、特別な感じはないし、これで3万の価値はないだろう。』
と正直思ったり。
ところが。
常日頃、冷え性で、手足が冷たかったわたしなのだけど、
マッサージ後10日ほどして、まったく手足が冷えないことに気づいた。
しかも1ヶ月近くも・・・。
(なんだなんだ??)
ココロがずっとざわざわしている。
たいして変わらないマッサージなのに、
なぜかこれまでのカラダの不調が改善しつつある。
1度のマッサージでここまで体感を感じたことはない・・。
なんでだろう。なんでだろう・・・。
だから、いわちゃん習ってたのかな?
マッサージなのに、理論があるって言ってたな・・・。
修行のいらない瞑想って触れ込みだったけど、
瞑想が大事なのかな?
それとも、それとも・・・。
ざわざわしたココロは、その後もアーユルヴェーダという新しい生き物に興味を示して離れない様子で、
その好奇心を満たしたくて、
ひとまず、インターネットで信頼の置けそうなアーユルヴェーダスクールをずっと探して探して探し続けた。
で、見つけた東京のスクール。
ここでは、また衝撃の出会いと、衝撃の体験が待ち構えていた。
つづく