失感情症な、おっとりアスペさんがつづる
ちょっと笑えない日常のヒトコマ
なんでこうなったのか。
概ねの流れはこうである。
朝の用事が終わった昼過ぎ。
薫ちゃんはまだ起きてこない。
ということはfiremoひとり。
休日の昼からひとり分のごはんをこれから作るのはめんどくさい。
どっかに食べに行こう。
まだ夢現の薫ちゃんに外食いく?と声をかけるもやはり夢現な声で今はいらないと返ってくる。
それじゃあ、とコートを着て、カバンを背負って、スマホを持って
ここまでは順調。
が、ここで思い出してしまった。
そういえばさっき、外でバイクの音がした。
郵便ポスト見てからにしよう。
予定が崩れる3秒前。
パカ…
郵便ポストを開けてfiremoの目に飛び込んできたのは、注文していた本の小包。
!!!
この時点でfiremoの頭からは「外食する」というタスクは追い出され、本を読むことが1,000%を占める。
いそいそと家の中に戻り、半ば強引に小包ビニールを開けて他の郵便物と共に脇に置く。
と同時にビニールやら他の郵便物やらはfiremoの視界からフェードアウト。
もちろん、「片付ける」なんてタスクがfiremoの脳内に入る余地はない。
ダイニングテーブルに座って、本を読みふける。
そしてしばらく経って
起きてきた薫ちゃんは、よく分からない恰好で本を読むfiremoに遭遇するのだ。
「あれ、外食行くって言ってたから出かけたと思ってた」
夢現でも声は届いていたらしい。
むしろ今、声が届かないのはfiremoである。
厚さ2cmほどの本を猛スピードで読むfiremoの耳に外界の音は届かない。
薫ちゃんが身支度を整える音にも気づかず読みふけり
そして、
読み終わった途端に脱力感に襲われる。
瞼が重い。
瞼どころか体全体が怠い。
なんで…?
※過集中で脳内HPを使い切ったからです。
倒れるようにその場に突っ伏して目を閉じる。
うつらうつら
そこへ、身支度を整えた薫ちゃんが出てきて、さっきより更によく分からない状況になったfiremoに遭遇する。
つづく
Firemoのmy Pick