早速サボってしまった。
ブログって、始めると「毎日書くぞ!」と思うんだけど、3日くらいすると普通に忘れる。これもたぶん、何かしらの心理学で説明できるんだろう。
さて、最近、東京・フィリピン・タイの3拠点生活を始めて、ちょっと面白いことに気づいた。
「日本、すげぇな……」
ということ。
海外に出ていると、日本の良さがめちゃくちゃ見えてくる。
電車は時間通りに来る。
街はきれい。
コンビニはどこにでもある。
飯はうまい。
サービスは丁寧。
街を歩いていても、基本的に安心感がある。
「日本って、こんなに便利だったんだな」
と、海外に出て初めて気づくことが結構ある。
ところが。
日本に3か月、4か月と長くいると、今度は逆のことが起きる。
「電車、混んでるな……」
「なんでこんなにルール多いんだ」
「店員さん、マニュアルしか言わない」
「暑いな」「寒いな」
「人、多いな」
「もっと適当に生きてもいいだろ」
最初は「日本最高!」だったのに、いつの間にか不満が目につくようになる。
これ、別に日本が急に悪くなったわけじゃない。
自分が慣れただけ。
心理学では、こういう「良い環境にも慣れて、幸福感が薄れていく」現象をヘドニック・アダプテーション(快楽順応)というらしい。
佐々木希といえども順応してしまうのだろう。
そして面白いのが、これ。
フィリピンでもまったく同じことが起きる。
最初は、
「暑くて最高!」
「海が近い!」
「人が明るい!」
「細かいことを気にしなくていい!」
「なんか人生がゆるい!」と感じる。
ところが長くいると、
「信号がないぞつくれ!」
「渋滞ひどいな」
「なんでこんなに時間かかるんだ」
「マニュアルをちゃんとつくれ!」
となる。
タイも同じ。
最初は食事も楽しいし、街も刺激的だし、物価も魅力的。でも長くいると、
「日本のあれが欲しい」
「このサービス、もうちょっとなんとかならない?」
「やっぱり日本って便利だったな」となってくる。
結局、どこに住んでも、人間はその環境に慣れる。
これ、結構大事な発見だった。
そして、だからこそ3拠点生活が面白い。
東京にいるときは、フィリピンのゆるさが恋しくなる。フィリピンにいるときは、日本の便利さが恋しくなる。タイにいるときは、東京やフィリピンの良さを思い出す。
そして、久しぶりに日本に帰ると、
「うわ、日本すげぇな」
となる。
でも、そこに長くいると、また不満が出てくる。
つまり、距離を置くことで、良さが見える。
これって、ある意味「3股生活」みたいなものなのかもしれない。
もちろん、実際に3股したら大変なことになる。
だから、女性ではなく街と国を3股する。
東京、フィリピン、タイ。
それぞれに良いところがあって、それぞれに嫌なところがある。
だから、一つの場所に住み続けて、その場所の悪いところばかり探すのではなく、適度な期間で場所を変える。
すると不思議なことに、移動した先の良さが目につくようになる。
そして、また戻ったときには、前まで気づかなかった良さに気づける。
結局、どこが最高なのかではなく、最高だと思える期間をどう維持するかなのかもしれない。
3拠点生活を始めて、そんなことを考えるようになった。人間って、環境そのものよりも、環境との「距離感」によって幸福度が変わるのかもしれない。
だから僕はこれからも、東京・フィリピン・タイを行ったり来たりする。
3股ならぬ、3拠点生活。
一つに飽きる前に、別の場所へ。
そして戻ってきたときに、
「やっぱりここ、いいな」
と思えるくらいが、ちょうどいい。