千葉県と神奈川県の海岸に、カタクチイワシの死骸が大量に打ち上げられた。千葉では2012年4月以降、魚の「大量死」が10か所で報告されている。
海岸を埋め尽くす死骸。海面に浮いているものは、すくいあげてもすぐに底から次々に別の死骸が上がってきて回収しきれないほどの量だ。見たこともないような光景に、「大地震の予兆ではないか」とのささやきも聞かれる。

大正12年9月1日に起こった関東大震災等で発生した前兆現象でも...
=当日地震直前(10~12時)=
11時頃から磯子近くの中村川にイワシの大群現れ、虫取り網でいくらでもとれていた。横浜大岡川でも同様イワシの大群現れた。
と、異様なイワシの群れが現れています。

地元の漁業関係者からは、イナダやサメに追われて岩場に入り込んだとの見方が濃厚と言われているようですですが、はっきりとした原因は究明されていないそうです。
確かに頻発する魚の打ち上げ騒動には地震の予兆にも取れますが、私個人としてはレジームシフト(気温や風などの気候要素が数十年間隔で急激に変化すること。)の極端化が原因では無いのかと思えてなりません。レジームシフトの代表例としては1988年をピークにマイワシの漁獲量が激減し、その後2010年まで低位の状態でした。
現在の理解では、アリューシャン低気圧が強くなると冷たい親潮が南下し日本近海が冷やされ、マイワシが成長しやすくなると同時に天敵のスルメイカが減少すると考えられてます。
ちなみにマイワシの稚魚が成長するのに最適な海水温は16度で比較的低温なのに対し、カタクチイワシの稚魚は22度と比較的高温、そしてマサバはその中間だと言われてます...
マイワシの稚魚

なので、何らかの影響で海水温が下がれば、高温で生息の魚は日光で温められた浅瀬に逃げ込むだろうし、一気に魚が集まれば当然、酸欠状態に陥って死滅する...
ここ数年は猛暑が続いて海水温が高かったですから、カタクチイワシとっては余計にダメージが大きかったのかも知れません。
カタクチイワシの稚魚

これがレジームシフトによる、生態系の変化の始まりだとしたら...私たちの未来は相当な覚悟を強いられる事になるでしょう。
放射能汚染に加えて水産資源を含む、様々な資源の枯渇...
世界的に食料や物不足の日々がやってくるのは、そう遠くは無いはずです。
そんな世界的危機を乗り越える術を、実は日本が持っています...