演説
広島市長や子どもたちの、未来へ向けての変革の志を高くうたいあげる演説に対し、麻生首相の放つ言葉のなんと薄いことよ。聞いてるこちらが恥ずかしくなる。
麻生首相は、演説の中でこう述べた 。
日本は、被爆の苦しみを知る唯一の被爆国です。広島、長崎の悲劇を二度と繰り返さないためにも、国際平和の実現に向け、あらん限りの努力を傾けていかなければなりません。
我が国は、これまで15年間にわたって、国連総会に核廃絶決議を提出してきました。こうした中で、昨今、米露両国は、核兵器の一層の削減を目指して交渉を進めています。G8サミットでは、先月のラクイラにおいて、初めて、「核兵器のない世界」に言及し、世界的な核軍縮・不拡散に関する気運の高まりを維持・強化するための力強いメッセージを表明しました。
そして本日、私は、改めて日本が、今後も非核三原則を堅持し、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向けて、国際社会の先頭に立っていくことをお誓い申し上げます。
たしかに文言だけなら「核兵器の廃絶」だの「国際社会の先頭に立って」だの「広島、長崎の悲劇を二度と繰り返さない」だの述べているが、その同じ口で、同じ日に、いや上の発言の直後に、こんな発言もしている。『共同』 より。
首相「米国の核抑止力必要」 対北朝鮮で強調これでどうやって国際社会の先頭に立って核兵器廃絶を目指すというのかね?核が抑止力として機能するということは、核を使って攻撃することがあり得るぞ、と言っているに等しいのだが、核が落とされた街は、まさに「広島、長崎の悲劇」が繰り返されることになるのだが、わかってるのかね?結局、核廃絶する気ないんでしょ?口先だけだよね。ま、「究極的廃絶」という名で永遠の未来に先延ばしするってのはずっと前からやってたけどさ。麻生太郎首相は6日午前、広島の平和記念式典後に記者会見し、米国による「核の傘」提供について「核を持って攻撃しようという国が隣にあり、核で抑止しようとする米国と日本は同盟を結んでいる。一方的に誰かが(核保有を)やめたら、みんながやめるという話ではない」と述べ、北朝鮮の核脅威に対抗するため米国の核抑止力の必要性を強調した。
首相は「核のない世界の実現は唯一の被爆国である日本の悲願だ。自民党はこれまでもすべての核兵器に対して核軍縮を強く求めてきた」と指摘。同時に「核が世界で一斉になくなることは考えられない」と述べ、核軍縮では現実的に対応すべきだとの見解を示した。
北朝鮮の核、拉致問題について「対話の扉を閉ざすつもりはない。引き続き国際社会の声に対して北朝鮮が真摯に耳を傾けるよう求めたい」と述べ、北朝鮮に6カ国協議への早期復帰を促した。
2009/08/06 12:02【共同通信】
あまりにも言葉が軽すぎる。情けないったりゃありゃしない。父ちゃん情けなくって涙が出らあ!
当然ながら、こんな人物を選挙で勝ちたいからと総裁に担いだ自民党という党自体の問題でもあるのだけどね。麻生個人の問題に還元してはいけない。