ソンミ村虐殺事件
3月16日はベトナム・ソンミ村虐殺事件40周年ということで、現地で式典が行われたそうだ。
「ソンミ虐殺 忘れない 40周年式典 日本の被爆者ら参加」(『赤旗』)
この事件で思うのは、もちろん(当時の)アメリカ軍の横暴さなわけだが、その一方で、体を張って虐殺を止めようとした兵士もいたというアメリカ軍の懐の深さ(「元米軍ヘリコプター部隊のラリー・コルバーン氏」[記事より])。日本軍ではどうだったか、と考えると、色々考えさせるものがある。
ちなみに彼と一緒に参加した被爆者の一人、沢田昭二氏は素粒子論の研究者(名古屋大の名誉教授)で、坂田門下の一人。原爆は物理学とは切っても切り離せない関係にあり、彼のような存在は重要だと思う。
今回、(少しだけだが)調べて知ったのは、事件首謀者の小隊長・カリー中尉は、軍事法廷の4年後には仮釈放されていた、ということ。米軍が事件を隠蔽しようとしていたのは知っていたし、小隊長のみが有罪になったというのも知っていたけれども。
折角なので、同じく『赤旗』の3年前の記事 から引用しよう。
ところで、手塚治虫がソンミ村虐殺事件をモチーフにしたマンガをかいていましたね。「ブラックジャック」で。「魔王大尉」だったかな。最近刊行された「手塚治虫『戦争漫画』傑作選II」に収録されていましたね。これを読んで、あらためて、手塚は偉大だと思った次第。
「ソンミ虐殺 忘れない 40周年式典 日本の被爆者ら参加」(『赤旗』)
この事件で思うのは、もちろん(当時の)アメリカ軍の横暴さなわけだが、その一方で、体を張って虐殺を止めようとした兵士もいたというアメリカ軍の懐の深さ(「元米軍ヘリコプター部隊のラリー・コルバーン氏」[記事より])。日本軍ではどうだったか、と考えると、色々考えさせるものがある。
ちなみに彼と一緒に参加した被爆者の一人、沢田昭二氏は素粒子論の研究者(名古屋大の名誉教授)で、坂田門下の一人。原爆は物理学とは切っても切り離せない関係にあり、彼のような存在は重要だと思う。
今回、(少しだけだが)調べて知ったのは、事件首謀者の小隊長・カリー中尉は、軍事法廷の4年後には仮釈放されていた、ということ。米軍が事件を隠蔽しようとしていたのは知っていたし、小隊長のみが有罪になったというのも知っていたけれども。
折角なので、同じく『赤旗』の3年前の記事 から引用しよう。
沖縄などで繰り返される米兵による事件を考えると、上層部からしてこの体質は何も変わっていないんじゃないかと思える。一九六八年三月十六日の早朝、ベトナム中部、クアンガイ省ソンミ村を米軍部隊がヘリコプターで急襲しました。村人たちは家々で朝食を準備したり、食事をしている最中でした。米軍部隊は各家を襲い、老人、女性、子どもを無差別に殺しました。壕(ごう)には手りゅう弾が投げ込まれました。近くの水路に集められ、機銃掃射で殺された人は百七十人にのぼりました。
米政府はこの事件を覆い隠そうとしました。事件が明るみに出たのは一年半後の六九年十二月です。
米国内外の世論の追及の前に、七〇年に開かれた軍事法廷は虐殺に関与した十四人を起訴しましたが、十三人は証拠不十分で無罪になりました。有罪判決を受けたのは小隊長のカリー中尉のみ。終身刑を言い渡されたものの、その後、十年の刑に減刑され、七四年三月に仮釈放されました。
ところで、手塚治虫がソンミ村虐殺事件をモチーフにしたマンガをかいていましたね。「ブラックジャック」で。「魔王大尉」だったかな。最近刊行された「手塚治虫『戦争漫画』傑作選II」に収録されていましたね。これを読んで、あらためて、手塚は偉大だと思った次第。
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