週刊現代の江原の記事 | ほたるいかの書きつけ

週刊現代の江原の記事

 『週刊現代』3/15の江原啓之に関する記事の件。
 本質ではないけれども、気になった点を一つ。
 江原に対する記者の質問、「BPOがこの番組の『人権侵害的演出』を認めたと報じられて話題となったわけですが。」に対して、「最初にまず、冷静に事実を認識してください。BPOから意見されたのは私個人ではないということなんです。」と江原が返答する。ここで私としては「おいおいそんなの当たり前だろ」とツッコミたくなるわけだが、記者は「しかし、マスコミ報道では江原さんが注意を受けたかのように報じられていましたね。」と受けててズッコケそうになった。

 『朝日』 の記事にもあるように、番組が倫理に反すると言われたのであって、BPOという団体の性格を考えれば、江原に対して直接何か言う訳がない。にもかかわらず、この程度のツッコミしかできない記者はジャーナリストとしては未熟ではないか。
 もちろん、江原の言い訳がましい主張を載せたのは評価に値するが、しかしそれも「見る人が見れば」江原のダメさぶりがわかるけれども、果たして江原の信奉者(弱い信奉者も含めて)がこの記事を見たらどう思うのだろうか。江原に弁明の機会を与えたという見方も可能であろう。

 率直に言って、今の日本のジャーナリズムは瀕死の状態だ。マトモに批判のできる記者・媒体は限られたごく一部にすぎない(それでも頑張ってやっているジャーナリストには敬意を表する)。しかし、完全に死んでしまっては困るのだ。そうなったら日本の未来は暗黒だ。
 ネット上では誰でも好きなことがいえる。しかし、私はネットはマスメディアに取って代わることは(少なくとも当面-かなり長い当面だろうけれども-)ないと思う。やはりマスメディアの影響は大きいのだ。
 だから、ジャーナリストはジャーナリストとして、なんとか頑張ってほしいと思っている。