江原啓之、旭川大学の客員教授に | ほたるいかの書きつけ

江原啓之、旭川大学の客員教授に

 出遅れた感じもするけれども、やはり書いておかないといけないような気がするので。

 旭川大学が、江原啓之を客員教授に迎え、新設の保健福祉学部で生命倫理や終末期ケアに関する講義を行う予定らしい。詳細は「江原啓之を客員教授に迎える旭川大学学長の言い分」 (『世界の片隅でニュースを読む』)などに載っているので参照されたい。

 大前提として、大学には学問の自由があるし、また保障されるべきであるので、どんなムチャクチャな内容であっても、それを理由に構成員を解雇するようなことがあってはならない(この場合は客員なので事情はやや異なるだろうけれども、考察の指針として、学問の自由は忘れてはならない)。したがって、学問の自由及び言論の自由を基礎にした批判によって、江原及び江原を採用した旭川大学の見識を問うことになる。

 問題は、
  • 「スピリチュアル」カウンセリングで名を売ってきた江原が、生命倫理や終末医療で一体何を語れるというのか。これから現場に出て行く学生たちにとって、江原の講義を聞くことはなんの意味があるのか。
  • 江原に対する社会的批判も強くなりつつあり、特にカルトや霊感商法などの蔓延に結果的に手を貸した形になっている存在を、大学としてサポートし社会に再び認知させようとすることの是非はどうなのか。
というあたりだろう。

 大体、こんなことをしていたら、それこそイオンド大学並みの扱いをされたって文句は言えなくなると思うんだが…。