「Hado」2月号(2) 「人類の運命転換の使命を持つ民族」ってなあ…
太田龍と江本勝の対談の続き。
つぎに、豊臣秀吉が天下統一をし、刀狩りという「武装解除」をした結果、250年間、戦争をしていない、と。このようなことは他国では考えられない、と。島原の乱とかはどうなるの?という素人ツッコミはおいておく。
これら太田のコメントに対し、江本が受ける:
つづいて道具の話に移る。太田は、道具が誕生すると、まず石器を機能的に使う、と言う。日本人も各種の石器を作った、と。ところが、
というところで今日はここまで。
歯切れは悪いですが、それは私の知識が乏しいせいです。それでもこれくらいはおかしなところがツッコめる、という例だと思っていただければ。
「人類の運命転換の使命を持つ民族」まずは太田がベンジャミン・フルフォードとの共著の新しい本について紹介する。つづいて、日本の先史時代についてコメントが入る。曰く、縄文土器時代に対応する時代が西洋には存在しない、縄文人はとても野蛮で、弥生人が入ってきて滅びたとされる、縄文人はお互いを殺しあったり争うことをしたという記録がほとんどなかった、と。ここでの「野蛮」の意味が不明。殺しあったり争ったりしたことがない、というのと野蛮とはどう整合しているのか?
つぎに、豊臣秀吉が天下統一をし、刀狩りという「武装解除」をした結果、250年間、戦争をしていない、と。このようなことは他国では考えられない、と。島原の乱とかはどうなるの?という素人ツッコミはおいておく。
これら太田のコメントに対し、江本が受ける:
元来、日本人には平和を愛する血が流れている、特別の民族だということですね。これ、南京事件否定の論理でもよく出てくる。平和を愛するのにどの民族だって関係ないし、置かれた状況によってはどんな民族だって虐殺したりする。史実に基づいて南京事件について述べれば「日本人は虐殺をするようなDNAを持つ民族だと言うのか!」とムチャクチャな反論をするのはネット上ではよく見られる。とにかく、このような形で特定の民族を特徴づけるのはとても危険だ。
つづいて道具の話に移る。太田は、道具が誕生すると、まず石器を機能的に使う、と言う。日本人も各種の石器を作った、と。ところが、
ところが石器に対して「何となく危険そうだ……」と直感的に感じた日本人の祖先は、石器を使用しませんでした。ですから、日本では、石器が武器として発展していません。という。ええと、アレ?という感じですが…。「何となく危険そうだ」ってなんなんだよ。で、その代わりに土器が発達したのだ、と。土器には、食生活の独特な特徴がそこに示されているのです、と。平和な感じを醸し出そうとしているのだろうか。しかし、私の乏しい知識でも、日本の縄文時代については今もどんどん知見が更新されていること、中国はもとより世界的にも古くから土器の文化は見られたことなど挙げられる。ちょっと単純化しすぎではないか。
というところで今日はここまで。
歯切れは悪いですが、それは私の知識が乏しいせいです。それでもこれくらいはおかしなところがツッコめる、という例だと思っていただければ。