こんどは「『家族の絆』の結晶写真」だそうで…
久々にI.H.M.(江本勝の会社)のウェブページを覗いて見た。
…「家族の絆」の結晶写真撮影会をするそうだ (月間Hado購読者のみ申し込み可能)。日付が書いてないので、いつからやっているのかわからないけれど。家族やペットと一緒の写真を送ると、その写真の「情報を入れた」蒸留水の結晶写真を撮ってくれるそうだ。
この手の話にはいつも出てくるのだが、「江本勝の波動的理論」が事実なら、他の機関における生化学試験や物性試験と矛盾する結果は出ないだろう。わざわざこんな断り書きを入れる必要もない。矛盾するなら、どちらかが間違っている(あるいは両方間違っているということも原理的にはあり得る)。どちらも正しいと言うことはあり得ない。両立させるためには、「江本勝の波動的理論」は事実でなく、おとぎ話をややこしい言葉で言ってるだけなのですよ、ということにしないといけない。しかし、江本勝がファンタジーだと強弁したところで、これは「事実である」と主張する限り、科学の俎上に載ってしまう。しかも水の結晶(つまり雪や霜)の実験は日々世界中で行われており、実験的にはどうやればどういう結晶ができるかはわかっている。「そのうち証明される」ような問題ではなく、「既に証明されている(江本の理論が間違っていると)」問題なのだ。
ところで「綺麗な結晶」ができなかったらどうするんでしょうね。「あなたの家族は悪い波動を出しています」と言うんだろうか。言わないよな。綺麗な結晶ができるまでサンプル増やすんでしょうね。
もっとももう何年も撮影やってるから、どのタイミングでどうライトを当てれば綺麗な結晶が取れるか、撮影者は感覚的に体得しており、歩留まり率も高くなっているのではないだろうか。「水からの伝言」の巻末に書いてあるように50個のシャーレを用意するだけでも、きっとほぼ確実に綺麗な写真が一つや二つは見つけられるのだろう。たぶん、東京の水道水を使ってもね。
写真の著作権はI.H.M.が保有するそうなので、いずれ本に載せるんだろう。で、その家族の話を聞いて、適当な写真の解説までつけたら「科学的スピリチュアルカウンセリング」になりますな。
さて、今回の撮影募集は、多くの水伝批判者が危惧していた次のステップへの第一歩となってしまうのではないだろうか。つまり、「クラスの~くんの名前を見せた水」を実験することによるいじめ(御飯の「実験」なんか誰でもできるので、日本のどこかではもうやられているのではないだろうか)、「某宗教指導者・某政党指導者・某団体指導者等の名前を見せた水」による世論操作、等々。ここのところ江本自身が右翼的なイデオロギーを前面に出しつつあるので、注意して見ておく必要がありそうだ。
…「家族の絆」の結晶写真撮影会をするそうだ (月間Hado購読者のみ申し込み可能)。日付が書いてないので、いつからやっているのかわからないけれど。家族やペットと一緒の写真を送ると、その写真の「情報を入れた」蒸留水の結晶写真を撮ってくれるそうだ。
写真の上に蒸留水のビンを置き、写真の情報を入れた水の結晶写真を撮影いたします。と書いてある。家族やペットと一緒の写真が「良い波動」を出しているかどうか見てあげますよ、ということなのだろう。霊視と似たようなもんだな。申し込むためにはフォームに必要事項を書いて出さないといけないのだが、その中に「同意書」があり、こう書いてある一節がある:
貴研究所における水の氷結結晶撮影は、江本勝の波動的理論に基づくものであり、他の機関における生化学試験、物性試験等とは異なることに同意します。あらかじめ「逃げ」を打ってある、ということですかね。
この手の話にはいつも出てくるのだが、「江本勝の波動的理論」が事実なら、他の機関における生化学試験や物性試験と矛盾する結果は出ないだろう。わざわざこんな断り書きを入れる必要もない。矛盾するなら、どちらかが間違っている(あるいは両方間違っているということも原理的にはあり得る)。どちらも正しいと言うことはあり得ない。両立させるためには、「江本勝の波動的理論」は事実でなく、おとぎ話をややこしい言葉で言ってるだけなのですよ、ということにしないといけない。しかし、江本勝がファンタジーだと強弁したところで、これは「事実である」と主張する限り、科学の俎上に載ってしまう。しかも水の結晶(つまり雪や霜)の実験は日々世界中で行われており、実験的にはどうやればどういう結晶ができるかはわかっている。「そのうち証明される」ような問題ではなく、「既に証明されている(江本の理論が間違っていると)」問題なのだ。
ところで「綺麗な結晶」ができなかったらどうするんでしょうね。「あなたの家族は悪い波動を出しています」と言うんだろうか。言わないよな。綺麗な結晶ができるまでサンプル増やすんでしょうね。
もっとももう何年も撮影やってるから、どのタイミングでどうライトを当てれば綺麗な結晶が取れるか、撮影者は感覚的に体得しており、歩留まり率も高くなっているのではないだろうか。「水からの伝言」の巻末に書いてあるように50個のシャーレを用意するだけでも、きっとほぼ確実に綺麗な写真が一つや二つは見つけられるのだろう。たぶん、東京の水道水を使ってもね。
(撮影された写真のうち、ベストショットをプリントします。)とご丁寧に書いてあるので、一つしか綺麗な結晶ができなくてもそれでいいんでしょうね。
写真の著作権はI.H.M.が保有するそうなので、いずれ本に載せるんだろう。で、その家族の話を聞いて、適当な写真の解説までつけたら「科学的スピリチュアルカウンセリング」になりますな。
さて、今回の撮影募集は、多くの水伝批判者が危惧していた次のステップへの第一歩となってしまうのではないだろうか。つまり、「クラスの~くんの名前を見せた水」を実験することによるいじめ(御飯の「実験」なんか誰でもできるので、日本のどこかではもうやられているのではないだろうか)、「某宗教指導者・某政党指導者・某団体指導者等の名前を見せた水」による世論操作、等々。ここのところ江本自身が右翼的なイデオロギーを前面に出しつつあるので、注意して見ておく必要がありそうだ。