「江原啓之がフジを痛烈批判 『虚偽の提案でだまされた』」 | ほたるいかの書きつけ

「江原啓之がフジを痛烈批判 『虚偽の提案でだまされた』」

「江原啓之がフジを痛烈批判 『虚偽の提案でだまされた』」  (J-CASTニュース)

件の番組への批判に関して、江原からは「むしろ被害者」的な反応が出ているようだ。曰く、

 しばらく江原さんは沈黙を守っていたが、「江原啓之公式サイト」で1月22日、初めて口を開いた。江原さんは、意見書を重く受け止め、慎重に行動するとしながらも、「フジテレビの番組制作のありかたを遺憾に思います」などと痛烈に批判した。江原さんの番組の大ファンだとフジから聞かされたため出演を決めたものであって、「望まれていないカウンセリング」とは知らされていなかったと江原さんは主張。さらに、

  「テレビ局から虚偽の提案を受けた」「私自身が不覚また迂闊に騙された」

 などと、あたかも被害者であるかのように訴えた。そして、

  「問題となっているテロップの『経営難』などの発言は私からありませんでした」「ボランティアに関する経済的な苦労に対しての、バランスを指摘したにすぎません」

 と弁解した。

 また江原のブログでも、実際に「深く反省する」旨述べているが、読めばわかるように言い訳がましく番組づくり(テロップの出し方や相談者に関する虚偽の情報を与えられたなど)に問題があったとつらつら書いている(ブログへのリンクは上記記事にある)。

 このあたりの「反省」する引き際のうまさがまた信奉者を引き付ける要素にもなっているのだろうが、よくよく考えると(既にあちこちで指摘されているが)江原の「霊能力」とやらとの矛盾も甚だしい。番組スタッフについてはともかく、相談者に対して、その程度の虚偽情報も虚偽と見抜けないならば、いったいなんの能力なのか。今までの「カウンセリング」とやらは、一体なにを根拠にやっていたのか。

 もちろん、実態は、番組から事前に与えられた情報をもとに、脳内で勝手にこしらえた妄想を自分の霊能力によりもたらされたものと信じ込み、適当なことを言っていたんだろうと推測される(私としては、嘘とわかりながら「カウンセリング」をしていたとはせめて思いたくない)。

 いずれにしても、こういう安易な番組づくりはもうやめるべきだし、視聴者にも、ほんの少し論理的に考えるクセをつけて欲しいと思う。ほんの少し考えるだけで(疑おうと思って疑う必要なはい。彼らが言っていることの整合性を考えるだけでも十分なのだ)、言っていることのおかしさに気づくはずなのだから。