教育系学部の不人気 | ほたるいかの書きつけ

教育系学部の不人気

『朝日』より。

「経済系学部が人気 就職重視へ 08年度大学入試」

2008年01月19日11時00分

 08年度入試は経済・経営・商学系の学部が人気を集めそうだ。理系では理学系や工学系の人気が安定している。

 河合塾の調べでは、…(中略)

 逆に、前年に続いて人気を大きく落としそうなのは教育学(教員養成課程)系。教員免許更新制の導入など、取り巻く環境が厳しくなるとの予測が受験動向にも影響を与えているようだ。

(後略)

教師をいじめちゃ駄目ですよ。

教育問題は誰でも個人的体験に基づいて何かしら言えるし(個別体験の勝手な一般化)、注目してるし叩きやすいしメディアは色々書き、政治家はテキトーな政策で現場をかき乱してシッチャカメッチャカにする。おまけに免許更新性まで導入してしまう。もともと教師は忙しいのですよ。土日は部活で潰れ、問題のある児童生徒の対応に追われ、最近は親御さんの対応にも追われ、よっぽどの情熱がなきゃやっていけない仕事でしょう。それなのに、その士気を奪うようなことばかりやってちゃ、そりゃ教育系の学部は人気落ちますわな。

するとどうなるか。質の高い学生が教育学部から減り、やがて質の高い教師が減る。ますます現場が混乱する。悪循環ですよ。

改善するためには、もっと教師を増やし、一人ひとりの教師が子どもと向き合う時間や教材開発、能力向上のために考える時間を確保することではないでしょうか。

叩けばいいってもんじゃない。