先日まで根津美術館で開催されていた日本刀展にいってまいりました。

鎌倉~南北朝時代の刀工の名品を中心に歴史マニア垂涎の刀がずらり。

著名な刀の名前を少し
今川義元から信長が奪った左文字の刀、石田光成から結城秀康に送られた石田正宗、徳川家康の佩刀から包丁正宗

国宝や重文が並ぶ上に、信長・秀吉・家康とそれに絡む戦国武将が持っていた刀ばかりで、思わず当時の名場面を脳裏に浮かべてニヤニヤしている男性陣で大賑わいでした。

日本刀は、日本人に生まれても意外に見るチャンスが少ないもの。
また、人殺しの道具ということで、頭から毛嫌いされる方もいると思います。

ただ、芸術作品・工芸品・歴史的遺物として見るととても素晴らしいものです。

特に無心になって刀を眺めた時に感じる妖しいまでの美しさは、刀によって違う光を放ちます。
力強い刀、美しい刀、光り輝く刀、それぞれの刀身の厚さや反りの角度、刃文の文様などと歴史的価値があいまって心が震えます。

日本刀のサイト

日本刀は写真より実物。もし、大人になってから一度も刀を見たことがない方はぜひ一度ご覧になってみてください。

また、私はこの本を読んで日本刀の素晴らしさに目覚めました。
江戸時代の名工「長曽根虎徹」の生涯を描いた小説「いっしん虎徹」
この筆者の最高傑作です。刀作りに命をかけた職人の生き様には勇気をもらえます。
いっしん虎徹 (文春文庫)
山本 兼一
文藝春秋
売り上げランキング: 115402


図解 日本刀事典―刀・拵から刀工・名刀まで刀剣用語徹底網羅!!
銀座長州屋
学習研究社
売り上げランキング: 110634



また、根津美術館自体も美しい建物と庭園を持っているので、散策も楽しいですよ。


入口の船石
日本の逸品とサッカー(浦和レッズ&アーセナル)の素晴らしさ-庭園

美術館入口の廊下と竹林
日本の逸品とサッカー(浦和レッズ&アーセナル)の素晴らしさ-美術館入口

庭園
日本の逸品とサッカー(浦和レッズ&アーセナル)の素晴らしさ-入口の船石