サイモン&ガーファンクル | 朝ビールとCD

サイモン&ガーファンクル

 もし、一番好きなミュージシャンは?と言われれば、カレン・カーペンターと答えると思う。

 で、一番お世話になったミュージシャンは、となれば、この二人組をあげると思う。

 最初に耳にしてから、もう30年になる。


 とにかく、ずーっと好きなのだ。思い出の、とか、中学生の頃、とか、ではない。今でも直球ど真ん中だ。

 どうしてこんなに時代を超えるのだ。

 おそらく、最初から時代を超越しているのだ。

 しかし、アレンジの質とか、すべての面で時代を意識させないというのは、すごい。


 最初に好きになった曲は、「アメリカ」。11歳の頃だったかな。

 イントロの美しいハミングから、もうどっぷりである。

 アコースティックで繊細なアレンジに、哀愁を帯びた二人のコーラスが重なる。


 歌詞が素敵だった。正確にはわからないが、恋人同士が、アメリカと、おそらくは自分自身を探す旅に出る。

 バッグとか、シガレットとか、ミセス・ワグナーズ・パイとか。キャシーがどうしたとか。歌詞に、胸がときめいた。 

 青春の、どこかけだるい甘さ。理由のない寂しさ。小学生は、禁断の香りを嗅いだのだ。

 今でもわたしは、キャシーと一緒に、アメリカを探しにいきたい。



                  S&G


 それからも、フェイヴァリット・ソングを微妙に変化させながら、彼らを聴き続けている。

 ボクサー。いや、フィーリン・グルーヴィー、スカーボロ・フェア、ミセス・ロビンソン、ううむ、きりがない。

 そもそも、一曲にしぼるのは無理だ。



 最近、ポール・サイモンのソロアルバムを聴き漁った。

 オリジナル・アルバムのなかに、珠玉の宝がいっぱい。

 ベスト盤にはとりあげられない、いささか地味な小品が、わたしにとってはかけがえのないものだ。

 やはり、オリジナル・アルバムはおいしい。

 ベスト盤は、自分の耳で作るものだと再認識。


 S&Gがエヴァー・グリーンである秘密は、ポールのソロアルバムにある。

 少年の哀愁。普通の男の子は、18歳にもなると失ってしまう。彼は、それを捨てられない。

 永遠の少年。それは、幸せなのか、重たいものか。

 最近、さすがに年輪を感じさせる面がまえになったポールに聴いてみたい。


 そんなことを思いながら、エヴァーグリーンの円盤をつかむ。