東野圭吾(ひがしのけいご)
ある事件をきっかけに回り出した歯車に翻弄され、男は女をただ愛し、女は次々に男たちを手玉にとる。
女の目的とは・・。
子供時代から大人になりまで人生を狂わされた二人の物語です。
はい、こんばんは!
本日は「白夜行」です。
東野圭吾の代表作ですね。
この作品はボリュームも東野作品の中ではトップクラスで、そのかわり内容もかなり濃いので読んで損はないと思います。
最近では堀北真紀で映画化されたので記憶にも新しいかと思います。
ちなみにドラマ版もあります。(確か山田孝之と綾瀬はるか)
さて、今日は東日本大震災から二年です。
たくさんの命がなくなった日です。
僕はその日、勤めていた会社の休憩室にいました。
強い揺れを感じて、テレビを見たら東北地方はもっと大きな揺れでした。
突然のことでパニックになりました。
だけど、揺れがもっと強い東北地方の人たちはもっとパニックになってもっと怖い思いをしたんだろうと思います。
僕なんか完全に外野の人間がこの3.11だからといって記事に書くことはおこがましいことなのかもしれません。
でも言わせてください。
僕は何もできませんでした。
被災された人たちのニュースを見れば見るほど、飛んでいきたい気持ちになりました。
でもそんな気持ちになっただけで、実際に行動には移せませんでした。
行動に移せないということは思っていても意味なんかないということ。
アーティストたちが募金活動をしていて、コンビニでも募金活動をしていて、精悍な学生たちはボランティアに飛んでいく。
そんな情報をしった上でそれでも実際に行動に移せない僕は有名な人たちの、有名な企業の支援活動を偽善だとか善意があるとか売名だとか、そんなどうでもいいことを言う人たちよりも、この出来事に当事者になりきれていなかったように思えます。
自分の生活を優先し、自分の身の回りのことを考え、たくさんの人たちが凍えている同じ夜を僕は自分のベッドで眠っていました。
そんな自分にも嫌気がさして、汚い大人に、汚い人間に、なにより一番なりたくなかったかっこ悪い男になってしまっていた自分が許せませんでした。
そんなモヤモヤを抱えていたころ、仕事の休憩中に同僚の人が椅子に座り、携帯をずっと眺めていました。
ただ、眺めていただけでは別に驚きもしませんでしたが、その人は10分近くも同じ画面を操作せずに眺めていました。
休憩が終わったころ、僕は彼に理由を聞きました。
「天気予報を見ていました。東北は明日は晴れで夜は気温が何度になるって情報を知るとイメージできませんか?子供たちは避難所で昼間は遊んで、夜は寒い寒いと言いながら眠りにつく。いいしれぬ不安があって、そんなのイメージできませんけど、毛布は足りてるのかなぁとかそんなこと考えていました。」
そう僕に言いました。
僕は唐突に気づきました。
行動に移せないなんて嘆くのも結局は自分のことだ。
そんなこと僕が思っていようが思ってなかろうが地球は回るし、時間は過ぎる。
被災された方のわずかに何かが変わるなら無意味な祈りでもひたすらやってやろう。
なんだか開き直ったというか、そんな気持ちでした。
先日の記事にも書きましたが僕は無神論者です。
神様なんかいないと思っています。世の中の全部の神様を否定します。
神なんかいません。例えば、もしあの世とかにいるんだったら一発ぶん殴ってやります。
それくらいの怒りはあります。
ついでに占いやスピリチュアルも風水も信じません。
前世がどうのこうのも知りません。
細木和子なんか大っ嫌いです。
だけど、同時に僕は都合がよくて、不平等です。
信じてなんかいませんけど、被災された方が一日も早く「普通」の生活を送れるように神様に祈ります。
いつまでだって祈ります。
それでいいんです。
ぜんぶ、正しくなくていいんです。
僕は今回の震災を通してそう考えました。
まだまだ復興は進んでいませんし、終わったことのような書き方をしていますが、家に帰れていない人だっているんです。
これからも僕は自分の出来ることを探し続けます。
今度は探しただけでは終わらせません。
・・はい、というわけで「白夜行」ですけれども人生の連続する出来事の壮絶さを物語っています。
文庫版で上下巻に分けなかったのも作者の意思と僕は汲み取ります。
人生に上下巻などはなく、一つの物語の連続性のなかで生きていますからね。
というわけでぜひ、読んでみてください!!
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