先日、ニュースキャスターの筑紫哲也さんが、永眠になられました。ニュース23が始まった当時、筑紫さんの「多事争論」で述べられる言葉を、当時のオイラは自分なりに受け止め、戒め、人生の指針を見つめ直す事が出来たと思っています。
今回、このブログテーマを始めたいと思ったのは、オイラの読者さん、氷室さん繋がりのKUROSAGI
さんの記事を見たからです!携帯の方は長くなってすいません!でも是非最後まで読んで欲しいです!
記事のタイトルが・・・・「選択は殺人」
この記事を了解を貰ったので紹介しますね!
ちょっと前ですが、宇都宮地方裁判所での事です。
事件発生当時は6年前ですが、地元で起きた事件だし、内容的にも興味がありました。
事件起訴名:第1級殺人罪 宇都宮地方裁判所・301法廷 合議制・裁判長・卓巳明、他2名 検察側求刑・8年 被告・女・68歳
何で気になるかと言うと、残された選択が殺人しかなかった事。
8年前に事業に失敗して、その後ホームレスとなる二人でした。
その半年後に夫(被害者)が脳卒中で倒れて以来、
下半身が動かず病院に入院してたが費用が払えず、
役所に相談しても交通費千円を手渡すのみで、話にならない。
それで、病院を逃げ出す様に出てからは、架橋下での生活が始まる。
奥さん(加害者)が働こうにも住所が無く、なかなか働けない。
しかも夫の体が不自由な為、そんなに目を離せない状況。
もちろん所持金も無いので食料が調達出来ない。
弁護側の弁論では、食料は駅前の居酒屋などの残飯を拾ってしのいでたらしい。
オムツも買えなく、汚物も垂れ流し、とにかく当時の生活は
悲惨以外の何物でもなかった様です。
病状も日増しに悪化して行き、初めて楽にしてあげたいの一心で初めて首に手を掛けたらしいです。 でも、その時、夫が一言。
「いいよ」
涙ながらに言ったらしいが、それを聞いて結局出来なかったみたいです。 その後も一生懸命介護をしながら、食料調達、身の回りの世話など、
想像を絶する弁論が弁護側の口から次々と出て来ました。
満員の傍聴席は、涙をすする声も聞こえました。
そして、ついに夫の口から、
みなさんはこんな事件をどう判断しますかね。
「楽になろうや」
と言って来て、自分もその方がお互い楽だと思い、殺害。
そして、自分も首を吊ったが、死にきれず。 多少の後遺症は残ってるみたいです。
で、退院後、待ち構えてた宇都宮中央警察署の刑事によって逮捕。
論告、弁論が終わり、一時休廷。
いやー、さすがの記者席からもこれは難しい事件だなとか、色々同情の声が出てました。
そして開廷。
裁判長が判決前に一言ありますかと、被告に聞きました。
被告
「生き地獄でした。後悔と言えば、私が生き延びてしまった事。
夫が死んだ時の顔は、会社が成功した時の笑顔そっくりに見えました。・・・・・・・死んで刑を償い、夫に会いに行きます。」
裁判長
「分かりました。判決を言い渡します。」
裁判長
「主文、被告~」
何と、判決が3年8ヶ月。
既に拘置所で6年過ごしてるので、その場で刑をまっとうしたと言う事で、即日釈放。
あんまり傍聴とかした事ないと思いますが、この様に裁判とは生々しい現場でもあります。
もう裁判員制度も始まって、先月無差別に25万通の通知が発送されました。
みなさんはこんな事件をどう判断しますかね。
殺人にも種類があるし、ニュースだけの情報じゃ駄目です。
人が人を裁く難しさですねー。
この奥さん、出てからどこに行くんですかね?
一つ言えるのが
「頑張って」
一番の無責任の言葉だけは掛けない様にしたいです。
補足。 既に約6年拘置所に居て、判決が3年8ヶ月。
この余計に刑を服した日数、1日千円の計算で奥さんに渡されます。
判決が出た日からの日数じゃなく、起訴されてからを数えます。
保釈中は日数に数えられません。
皆さんどうですか?
オイラはこの記事読んで、涙が止まりませんでしたよ。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
そして、これから必ず来るであろう、裁判員の通知・・・・・・
ホントに自分は、人を裁けるのだろうか・・・・・
ものすごく不安で自信が無いです。殺人は、悪い事と知ってるのに、何とも言えない気分です。
先日、オイラの家から10分もかからない所で、19歳の少年が「誰でもいい」で、ひき逃げをしたのをご存知ですよね?全国ニュースになりましたから。銀行員だった青年は、あまりにも悲しい人生の最後を迎えてしまいました。
皆さん、この少年を裁くとしたら、どうしますか?
この2件の事件は、まったく性質が違います。
「死刑」
この2文字・・・・・ホントに重いです。
結論を出すと言う事には自信を・・・・・
今の自分に、もっと自信をつけないと、いけない。
自分が何をすべきかを見つめ、指針を持って生きて行かなきゃなって、改めて思いました。