「原発に弾道ミサイルが撃ち込まれたらどう対処するのか?」

この疑問を『生活の党と山本太郎となかまたち』(←名称からして、ふざけた政党)の山本太郎議員が国会で質問し、

原子力規制委員会の田中俊一委員長は、
「そのような事態は原発の設置者に対策を求めていない」
と答弁した。


これはミサイル攻撃というものを全く理解できない山本太郎議員の無知をさらけ出す質問だ。


あのなぁ、山本議員よ、弾道ミサイルには原発施設に命中を期待できるようなピンポイント攻撃能力はないぜ。

北朝鮮は核兵器と弾道ミサイルをセットで開発しようとしているが、それはなぜだと思う?

弾道ミサイルってのは命中精度があまりにも低くて、大量破壊兵器を組み合わせないと目的とする攻撃の効果が望めないんだよ。

弾道ミサイルを小さな施設に狙って撃ち込んでも直撃する確率は低く、軍事作戦としてまともに検討するようなこと自体が考え難いので、原発に弾道ミサイルが撃ち込まれた場合の想定がなくても妥当な判断なんだよ。

だから、原子力規制委員会の田中俊一委員長は、
「そのような事態は原発の設置者に対策を求めていない」
と答えたんだよ。

そんな初歩的な知識すら無いくせに的外れな質問するな!!

時間の無駄じゃボケ!!


ただし、巡航ミサイルならばピンポイント攻撃能力がある。

しか~し、技術力が低い北朝鮮は保有していない。
っていうか、開発する頭脳が無い。

なぜなら、対地攻撃用の長距離巡航ミサイルに高い命中精度を与えるためには偵察衛星からの詳細な地形データが必要なので、自前の偵察衛星を持たない北朝鮮の技術では開発が不可能だからだ。

ところが、ロシアや中国の場合は核弾頭を大量に保有しており、核弾頭を積んだ弾道ミサイルを相手の都市部に落とせば確実に大被害をもたらせるので、原発へのミサイル攻撃を行う必要はない。

核弾頭を大量保有できていない北朝鮮にしても、弾道ミサイルの弾頭に高レベル放射性物質を搭載すれば話は別だがね。

以上の理由から、どんな軍事大国だろうと原発へのミサイル攻撃に拘る必要性がないんだよ。

それからな、『ジュネーブ条約第1追加議定書』は、危険な力を内蔵する工作物等(ダム、堤防、原発)に対する攻撃を重大な違反行為としているんだよ。

ちなみに、この『ジュネーブ条約第1追加議定書』は日本の仮想敵国であるロシア、中国、北朝鮮も締約している。

これらの国が戦時国際法を遵守するという保証はないが、重大な違反行為と規定されていることを破るとなると、大きなリスクを背負うことになるんだよ。

また仮にアメリカが、「同盟国の稼働中の原発へ攻撃が行われた場合は大量破壊兵器の使用と同等と見做し核報復を行う」と宣言した場合、強力な核抑止力が発生する。


注意すべきは、テロだ。

テロ攻撃なら、原発への攻撃の可能性が出てくる。

それゆえ、原発へのテロ攻撃対策と訓練が行われているのだ。

原発施設の主要部コンクリート壁は航空機が突入してきた程度なら耐えられる強度を持っており、

アメリカではF‐4ファントム戦闘機を実際に衝突させる試験を行っている。

地上からテロリストが侵入してきた場合は、警察が警備を行って対応することになる(日本の各都道府県警には、テロ対策特殊急襲部隊のSATがある)。

もし仮に、
「可能性が低くても原発への弾道ミサイル攻撃の対処が必要だ」
とした場合は、

自衛隊がミサイル防衛システムを用いて迎撃する。

あるいは地下原発・海底原発といった防御力が強固な施設への転換を図るという選択が考えられる。

反原発の立場である山本太郎議員はそういった方向での議論を欲しているようには見えん。

このアホ議員には、“弾道ミサイルの命中精度”や“弾道ミサイルを迎撃する能力を既に日本は保有している事実”がすっぽり抜け落ちている。

それだから、あんな的外れな質問を国会で行ってしまったのである。

議員を名乗るなら、もっと勉強してこいよ。