各社の新聞報道によれば、
「京都大や早稲田大学など4大学の入試問題が試験時間中にインターネットの質問サイト「ヤフー知恵袋」に投稿された事件で、偽計業務妨害容疑で京都府警が仙台市内の男子予備校生(19)を逮捕してから一夜明けた4日、京都大に抗議の電話が殺到した。」とのことだ。
京大によると、4日午前8時半ごろから一般からの電話に応じているが、「京大が騒いで未成年者を逮捕させた」「京大の監督態勢こそ問題があったのではないか」との抗議や苦情が、受け付け開始1時間ほどで約30件に及び、その後も鳴りやまないという。
内容はすべてが京大の対応を非難したもので、年配者の方の声が多いという。
だが、これらの抗議に対しては勘違いも甚だしい。
BBS(インターネット上の掲示板)を悪用して、カンニングをという卑劣な手段を使ったのは逮捕された予備校生だ。
これにより、真面目に入試を受けた受験生たちに相当な迷惑をかけている。
「未成年だから逮捕するまでもない」というのは間違いだ。
不正を見抜けなかった試験監督者の目も節穴だが、逮捕された予備校生のモラルの欠如には呆れる。
偽計業務妨害の罪で逮捕されるのは当然だ。
さらに、捜査関係者の話によれば「予備校生は昨年12月から今年1月にかけ、通っていた予備校の問題もヤフー知恵袋に投稿していた疑いを持たれており、こうした際に回答が寄せられるスピードや正確性を確認。脚の間で携帯電話を操作すれば、試験官に不審に思われずに正答を得られると判断した可能性もあるとみられる。 」
とのことである。
あらかじめ、実験して確かめているという計画性と悪質さがある。
それに、もっと言えば、入試問題が投稿されていると分かっているにもかかわらず、それに解答を投稿した者もカンニングを幇助(ほうじょ)していると言わざるを得ない。
そんな悪知恵を働かせる暇があるなら、真面目に勉強すべきだ。
勉強と聞けば、子供たちは嫌がる。
それは、大人も同じだ。
だが、考えてみて欲しい。
「勉強をなぜするのか?」
ハッキリ言おう。
それは、「勉強をするのは、他人よりもいい暮らしをするため」である。
簡単に言えば、勉強をして、周りの誰よりもいい学校へ入学し、誰よりもいい大学へ入学し、給料の高い大きな企業へ就職できれば、生活は楽になる。
「金に余裕があれば、娯楽に使うことができる金も増える」のである。
「周りの誰よりも稼ぐ金が増えれば、毎日だって高級レストランで食事ができる」のである。
「周りの誰よりも稼ぐ金が増えれば、高級車を買うこともできる」のである。
「周りの誰よりも稼ぐ金が増えれば、大きな一戸建ての家に住むことだってできる」のだ。
それが事実だ。
ところが、日本の教育は個性を尊重するあまりに完全に崩壊し、そのようなことを教えない。
運動会では「差別につながる」という誤った考え方から、競走では1位を決めないし、子供がイタズラをしても「親のクレームが怖いから注意できない」という愚かな教師が増えた。
それゆえ、子供たちは増長し、「やっていいことと、悪いこと区別ができない」おバカを大量に生産した。
加えて、「学校は教育の場」であるということを忘れ、家庭の躾(しつけ)さえも押しつけるバカ親の大量発生により、日本の学校教育レベルは世界的に見ても低レベル化が進んだ。
そんな崩壊した教育で育った世代が社会人として新生活をおくった時に、「学校で教えられていたことと現実は違う」という衝撃を受ける。
なぜなら、社会に出れば待っているのは『学歴社会の壁』であり、「どの大学を卒業して、どんな資格を持っているか」によって差がつけられているのである。
企業に限らず、働く現場では「使い物になるかならないか」によって既に優劣が決められているのだ。
職場における成績が悪ければ給料は下がり、出世コースからも外れる。
勤務態度が悪く反省もなければ、確実にクビ(解雇)だ。
それが社会の現実だ。
それに不況と叫ばれて久しいこの現代では、大企業でさえも生き残りが難しくなっている。
「勝つか負けるか」、「蹴落とすか、蹴落とされるか」それが今の社会だ。
その大人社会で生き残るのなら、「勝って蹴落とす側」にまわるしかない。
そのためには、誰よりも頭がよくなければならないのだ。
だったら、小学校→中学校→高校→大学へと進学する上で、誰よりも優秀でなければならないのだ。
だから、名門と呼ばれる大学を卒業したとなれば、社会的評価が高いのが現実なのだ。
大学を出ていなくても成功している人たちはたくさんいるが、みんなが遊んでいる間や寝ている間にも努力を重ね、現在の成功をつかんでいるその人たちの努力は常人には真似できない。
現実は厳しいのだ。
それを今回の「不正入試事件」が物語っていると言えよう。
今回は、社会ネタでした。